俺は真剣になってまで「生きたい」と思えないんじゃ。
必死になって真剣になって身を粉にしてボロボロになりながらでも生きたいなんて微塵も思わないんだよ。
そうやって死ぬ気でやってかなくちゃならないって言うなら俺はもう死ぬよ。
実家に居付いたままフリーターとしてほんの少しだけ働いて小遣いと昼飯代だけ確保して、ほんの少ししか働けないオッサンはいりませんと言われるようになったり親の介護で忙しくなってきたら死ぬよ。
そんなものを望めるほど俺は毎日を幸福だとも楽しいとも思ってないし、とりあえず生きていれば何か凄くいいことがあるかも知れないとか、ある時悟りが開けて今までとこれからの人生に意味があると思えるかも知れないとか、そんな希望はもうすり減ったよ。
半端に世間擦れした俺の内側から出てきたものは絶望だけだったさ。
他の連中が原石の頃からいつか社会で汗水垂らしながら生きることに幸福を覚えられる人間として生きてきたようには無理なんだ。俺という原石の中には生きることへの絶望ばかりが眠っていたんだよ!
そのことを理解せずに意識の高い奴らが垂れる説教を聞き続けるなんてもう懲り懲りだ。
と世間の意識高い系は言うけど。 俺は真剣になってまで「食べたい」と思えないんじゃ。 必死になって真剣になって肉をパン粉でまぶしてポロポロこぼしながらでも食べたいなんて微塵...
いいじゃんいいじゃん。就職するだけが人生じゃないよ。 こずるく立ちまわって小金を啜って生きていくことだってできる