大抵の美術館や博物館などに行くと、「休館日:毎週月曜日ただし、月曜日が祝日の場合は翌日」という定休日設定になっています。
どうしてそういう設定になっているのかと聞いてみたら大体、
「来場者は土曜日と日曜日に集中して、月曜日はその反動で少なくなるから」と答えられます。
それは分かるんですけど、結局、それはその館内の中での話に終わってます。
でも、美術館や博物館こそ、その地域の観光発展に寄与する存在のはず。
その地域の今後の観光発展を考えるなら、もう絶対に最初に焦点を当てるのが、火曜日だと思うのです。
というのは、土曜日や日曜日の休みを使って来てくれる観光客は一般的なのですが、
観光を強化しようとしたらまず「もう2泊したくなった!」というぐらいの魅力を持つことだと考えるのが普通です。
実際、そう思ってもう2泊してくれたのに、次の日になったらどこも閉まってるという…。
実は、私がそういう経験をしたことがたくさんあるのです。
「ここに来たいなら、日曜日までにして下さい。火曜日まで来られたら、こっちも疲れるし」という姿勢がありありなんですよね。
地域活性のために観光を盛り上げたいと思ったら、まずこの火曜定休の常識を取っ払ってからにしようよ、と私は思っています。
「この曜日は、お客さんがあまり来ないから」「昔からこの曜日が休みだから、慣習で」
という自分たちの理由で休みを設定するのは、今の時代、思考が停止している人のやり方です。
お客様があまり来ない日時にどうするべきか、を考えることから、改善は始まるからです。
観光施設の火曜定休は基本的に、「どうやったらもっと観光客が長くいてくれるか」という思考をとっぱらっているからダメなのです。