一番の理由は、観光客が訪れて飲食物などのゴミをそのまま放置していくこと。
景色とか景観が世界遺産認定の条件であるのに観光客はただただ「世界遺産」だというだけで観光地を踏み荒らしていく。
苔がこの古道の名物であり指定される理由でもあったのに、世界遺産になってからはゴミだけでなくたくさんの人が苔を無くして行ったのである。
このような事があるくらいなら世界遺産になんてならなくてもいい。
指定された位で北海道の知床のように立ち入り自体を禁止されるなんて事もあってはならない。
また、世界遺産になったからといって良い事だとは必ずしも言えない。
タリバンに見せしめとして破壊された世界遺産であったバーミヤンの仏像がそれである。
国家的にみれば宗教的にも歴史文化的にも象徴的であったそれは、タリバンの軍事的あるいは政治的意図による破壊によりその生涯を終えた。
富士山がこのたび世界遺産となったが、ただでさえ観光客やそれ以前からの心無い人達による産廃行為が問題であったのに、世界遺産であるために
タリバンないしアルカイダや北朝鮮のようなテロリズムの危機に晒されない保証はどこにもない。
飛躍し過ぎるかも知れないが、ミサイルなんかが富士山とその周辺にぶち込まれたら、世界遺産に指定したユネスコを生涯許す事が出来ないかもしれない。