大学在学時に起業して、そこそこ軌道にのったとこで、地元にいる一人暮らしの母が倒れたので共同経営の後輩に会社を譲って地元の公務員になった。2年弱ぐらい公務員のぬるい仕事をしながら母の看病をしていたのだが、半年ぐらい前に母が亡くなってしまった。
そして、それと同時に公務員なんかやめて、昔の昼も夜もなく働く日々に戻りたいと思うようになった。しかし、地元に戻ってきてからつきあった彼女をつれていけない。
母が亡くなる前に彼女の両親にも挨拶をした。その時はかなり感触がよかったのだが、それはどうやら母子家庭であることと、公務員という職業がプラス作用として働いた結果なようだ。
彼女を説得しようにも「ひとり娘だからでていけない」「あなたが婿入りすればいい」「今の安定した仕事を辞めるなんてありえない」と言われてしまった。
違うんだ、そうじゃないんだ、おれはあの創業時のみんなが一つの目標に向かってがむしゃらに進む、あの部活みたいなノリが好きなんだ、忘れられないんだ。
熱く生きなきゃ、生きてる意味ないよね。
じゃあなんで生きてるの?