2013-11-03

とあるピエロお話

子ども「けっ!キモイんだよ!」そう言われるのはもう慣れた。ハンバーガー屋のキャラクターとなって30年。可愛いキャラクターでないことは百も承知だ。しかしまだ働いているのは、ハンバーガー無料でもらえるからだ。

ある日会社が一大ニュースになってしまった。食品偽装だ。ピクルスの代わりにキュウリを用いたとして、炎上は収まることを知らず、俺は辞めることになった。

まだやれる!そう思った俺は一人の優しい方を思い出す。「ピエロさんはお一人でされているのですか?」と声をかけてくれた伯父様だ。そういえば返事をまだしていない。「俺はピエロじゃない」と直筆の手紙を書き、赤坂公園で手渡した。

ところがこれもニュースになってしまった。俺が手紙を渡した人物はかなりの人物だったらしい。俺は池袋警察署まで連行されてしまった。

取り調べも終わり、裏にあるセブンで100円のコーヒーを買っていると声をかけられた。ああ、今有名のピエロさん!好きだったんですよ来てください!と言われ、そのままコンビニビル12階へ連れられてしまった。

水道局がなんだろう・・・? と思ったが違ったらしい。

どうやら俺のキャラクターパチスロ機を作りたいらしい。「ぜひ、お願いしますよー!」

ニュースにも取り上げられた上、再就職もままならないことを実感していたし、力になりたいです、と伝えるとトントン拍子に話が決まった。

ただ一つだけ、俺はピエロじゃない!ということを伝えたくそ機械名前だけはわがままを言わせてもらった。

その機械名前はこうなった。「アイムジャグラー」と。

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