読んだが、意外。
五体不満足を読んだことがあるが、乙武氏って確か身の回りのことはかなりできるし、階段は自力で上れるだろ確か。
“じゃ、車椅子は下に置かせてもらって、階段は自分で上りますよ”って飄々とした感じの対応する人ではなかったのか。
電動車椅子なら本体重量百kgってところか。大の男4人居たとして、狭い階段(狭くなくても)通って持っていくのは、結構危ないよな。
“ちょっと下まで降りてきて、抱えていただくことは”の中に、車椅子が入っているかどうかは不明だけどもさ。
五体不満足を読んだ限りでは、自分でできることは自分でやるってスタンスの人なんだと思っていたんだが、そこで“抱えて持ち上げて行ってもらえない”ってことで入店を止めるとは思わんかったよ。
店主の言い方が何か気に障ったのかも知らんが(言い方が気に喰わないのが主原因で入店を止めたってのならまっとうな感覚だが)、そうじゃないんなら、“今目の前に居るんだし、ちょっとくらいやってくれてもいいじゃないか”ってのがある気がする。
でもさあ、何にでも言えるけど、その“ちょっとやってくれてもいいじゃないか”が、実は自分が考えるより相手にとってははるかに負担があることはままあるよな。
料理店なら、予定外のものに触ったら手洗い消毒とかの衛生管理が発生するかも知らんし、材料の鮮度はどんどん落ちるし、工程を一旦中断せにゃならんし。
それとは関係なく、身体をどこか傷めてて物理的にやると危ないとかさ。
“これくらいちょっと(簡単に)できるでしょ?”って頼む時はさ、断られた場合、傍目には簡単に見えるだけに、何でこれくらいできない!ムキーっ! ってなりやすいけど、そもそも、“イレギュラーなお願いをしている”ってのは忘れちゃいかんだろ。
本当に簡単にできることなら、どんどん話し合って対応してもらえるようにしてもらうのは、大事なことだと思うけどな。というか、乙武氏ってそういう感じで道を切り拓いてきた人だと思ってたんで、今回晒し上げみたいなことやってるの見て何か意外だった。
“じゃ、車椅子は下に置かせてもらって、階段は自分で上りますよ”って店に入って、食事しながらスタッフや店主と話しつつ、そこんとこ詰めてく人って印象があったんだがな。
「服が汚れるからヤダ」って思ったんじゃないの。 読んでないからわからないんだけど、階段は登れるとしても服を引きずらずに登れるとはちょっと思えない。