2013-01-08

世界に住んで、日本に思うこと

世界のいろんな国に住んで学んだり働いて来て、つくづく思うけれども、世界のどんな場所でも生活が大変なのは同じだね。大変さの種類は違ったりするし、それはひとそれぞれ向き不向きはあるだろうけど。

別に日本で上手くいった人が外国で必ず成功するわけではないし、日本で上手くやれなくても外国では成功することもある。ただ、日本にいても外国にいても大切なのは逃げないことじゃないだろうか。日本では逃避してたけど、外国に行ったら突然成功した、などということはなさそうな気がする。成功する人たちは、結局、どこにいても逃げずに与えられた環境で頑張っていて、たまたま自分にあった環境に遭遇したときに、芽が出るということなのかもしれない。

わかりづらいかもしれないけど、「逃げない」というのは環境を無条件で受容するということではない。日本から外国に出て行くことは、逃げであることもあるし、そうでないこともある。違いはうまく表現しづらいが、結局、問題をどれくらい具体的に(できれば数値で)把握しているかということなのかもしれない。つまり、「日本には、○○がない。A国にはそれがある。自分能力ではA国に移ることで、それがX年で取得できるだろう」などという風に具体的に移住目的が言えるなら、成功の可能性は高いし、仮に成功できなくてもそこから有効な教訓が得られる可能性は高いだろう。

もともとこういう考え方の人はどこにいても成功する可能性が高いように思える。だから大部分は外国に移り住まなくても日本で満足する地位につけるだろうし、外国移住する場合も、目的が明確なので外国でそれなりの地位を得られるのではないだろうか。

「なんとなく日本が嫌だし、外国に行けば何とかなるだろう」という考えの人は失敗する可能性が高い。ただそういう人にも外国にいくなとは言わない。まずは海外旅行してみたらいいのではないか。その結果、海外生活の具体的な目標が見つかるかもしれないし、日本での生活に新たな意義を感じることができるようになるかもしれない。

最初に言ったとおり、世界中どこに住んでも何らかの形で生活が大変なのは同じ。地上に楽園はないということ。ただ、自分が求めるものがその国にあると確信があり、それを獲得するための現実的な計画が持てるならば、日本を含む世界のどこに住んでも、成功する可能性は高いだろう。

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