パニック障害は脳科学的、解剖学的に見れば大脳皮質の異常です。
この大脳皮質の機能が低下してくると些細なことで混乱し、半狂乱になってしまうパニック障害の症状が出てくることが知られています。
実際にパニック障害の人では、前頭葉が委縮してその活動レベルが低くなっており、逆に扁桃体と言われる情動脳の活動は高まっているということもわかっています。
強迫性障害と言う病気があります。この強迫性障害の症状とは、頭の中に生じる雑念や妄想が常に頭から離れづに、その症状によって社会生活に支障が出るほどになる状態をいいます。
この病気では、たとえばガスの元締めされているかや、ドアのカギをちゃんと閉めたかという言ってみれば思考(=雑念、妄想)が頭から離れないんですね。
それによって、半狂乱になってやはり生活に支障が出てしまっているのです。
このパニック障害もそうでしたが、下の強迫性障害もまた脳を見てみると、大脳が機能低下していて扁桃体の活動が高まっていることがわかっています。
実際に
パニック障害の患者は、強迫性障害も持っていることが多いですし、反対にパニック障害の患者も強迫性障害を持っていることは多い・。重ね着が多いわけです。
というよりも、これらの病気はほとんど同じだとみてまず間違いはないでしょう。
その理由は、上気したとおり、脳機能的に見ればほとんど同じ原因で生じているからです。
ただ、見た医師によって
診断の見解が相違しているということでしょう。
各々の医師では学んできた背景知識に偏りが生じているためにどうしても酷似疾患の分散が容易に生じてしまいやすい。この例の他では、境界性人格障害とADHDなどが同様でしょう。
そういうわけで、重ね着診断されていたとしても悲観されることはなく、
同一の脳の問題で起きているのだなと認識すればいいのではないかというのが、上のリンクページですが、まさにその通りかなと、私自身は考えています。