2012-07-29

すごく偏ったおおかみこどもの感想※含ネタバレ

私は細田監督の作品が大好きで、待望の新作ということで喜び勇んで見に行った。

作画はきれいだし、演出も見所が多く、繊細な背景や空の色などの色使いはため息が出るほど素晴らしかった。

ただ、ストーリーがところどころ受け入れられなかった。というより冷静に見られなかった。

何故ならば私の幼少期の、というか未だに引きずっている問題に直結していたから。

それは「ほら結局弟のほうを優先する!」ということだ。

基本的に男女2人の姉弟だと、母親の扱いというのは良くも悪くも変わってくるものだと思う。

母親男の子をかわいがるし、女の子には協力を求める部分が多くなってくる感がある。

まぁこの辺は各家庭によって違ってくると思うけど、少なくともウチはこんな感じだった。

私は姉弟の姉で、「弟は必要な子で私は要らない子」と思いながら育ってきた。母は口には出さなかったものの、その扱いの違いは子供の身でもひしひしと感じていた。

必要な子になりたかたから家の手伝いを積極的に頑張ったし、なにもしないでも受け入れられている弟が憎くてたまらなかった。

印象的だったのは畑に失敗して落ち込む花に雪が大丈夫なの?という旨の問いかけをするシーンでの、花の「また手伝ってくれる?」みたいな台詞。まあ手伝いは子供ふたりともしてるんだけど。

最後にしたって雪の事そっちのけで雨の事探しに行くよね。「ここで別れたら最後かもしれない」って思ってるからしょうがないのかもしれないけど。

まぁ単純に末っ子の方が可愛がられるし、どうしたってぐずる方を優先しますよね。何よりも物理的に母親は一人しかいないわけだし。女の子の方が先に自我が芽生えて独り立ちして、自分の思うように行動していくからだと思うし、それだけ信頼があるっていう事だと思うんだけど。どうにもモヤモヤするんだよなあ…

雪にはワンピース作ってあげたり、大切にしているのもわかるけど。愛情のかたちが違うだけなのかな。

多分普通に見てたら気にならない程度だと思うしどう考えたって気にし過ぎだと思うけど、こんなクソくだらない事を考えて映画を楽しめなかったことが一番悲しいわ…つーかいい年してこんな事気にする自分が情けないわ…

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