2011-10-19

「生きること」のなんと辛いことか

寝て起きて、呼吸をして、食事をして、清潔にして病気を防いで、仕事をするなり生活保護を受けるなりして金を得て

たったそれだけ

命を紡ぐのに必要なことはとても単純で

けど、それのどれだけ難しい事か

たったそれだけの為に、世界中人間が苦しんでいる

維持して終えるだけの機械であれば良かった

それだけだったらどんなに楽だったか

人が幸せになるのに、きっとそんな高度な機能は要らんかったよ

そういう機能を持つ個体が生き残ることが多かったから、その機能進化してきた

生きて、増えることに関しては都合が良かったんだろうけど


「不幸」も「幸福」も、言語を始めとした高度な機能が故に生まれたもの

そう、あくまで人間が作ったもの

それを判断する能力があるから存在できる

それを考える時いつも、知恵の実の話を思い出す

禁を破って知恵の実(善悪の実とも云う)を食べたアダムとイブは、自分たちの姿を恥じて隠れた

それ以前は何も感じなかったというのに、新しい基準を持ってしまったが故にそうしなければならなくなった


それを分かち、分かる事は幸福だろうか

生きて増える事に対しては有用だろう

それは歴史証明する

しかし、分かることは幸福ではないのだ

生きるために分かる必要があるが、不幸になる

極端に理性的になった人間は、客観視が過ぎて絶望するという

人は、その機能に見合った幸福さを持ち合わせられていない

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん