2011-04-14

自分は何もわかってない

今私は首都圏に住んでいる。

自分家族岩手の内陸と、宮城の沿岸にある町に住んでいる。

幸運なことにどちらの家も海からはかなり遠い。地震の揺れにも何とか耐えた。家族も無事だった。

家族自分のこれからの生活に関しては不安は大きいものの、何とか踏ん張ろうと思っている。

友人は津波家族と家を失っている。

同僚で福島原発に程近いところにに実家がある人がいる。

その人たちは明るく振舞って毎日を過ごしている。自分達の方が状況が深刻にもかかわらず、

私の家族を心配してくれさえした

私も2人に何か言って少しでも気が楽になるよう励まそうと思った。

でも、何も言えなかった。2人に、「家族大丈夫」という報告しかできなかった。

家族や家を無くした訳でもない。

原発の恐怖におびえているわけでもない。放射能風評被害差別もそれほど影響は無い。

致し方なく土地を離れている苦労も分からない。

液状化山津波で家に住めなくなってもいない。

被災地の方に関心が行くからパニックになってしまうほど「不安」に追い詰められる首都圏の人の苦しみも分からなかった。

家族に襲い掛かる地震の恐怖や、それなりの不安はあるがそれでも私はおおむね幸せに過ごしていて、

からこそ何かしたいと思ったとき、実際私は誰の心にも寄り添うことすら出来ないのだと思い知った。

私に出来ることは、毎日仕事を真面目にこなすことと、少しの募金節電

明日が少しでも良くなるように祈ることぐらいで

そんな自分に次第に失望しつつ、毎日を過ごしている。

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