コーディネーターさんから電話が来て、そう聞かされた。
正直「やっぱりね」という感じ。自分に決まる予感がしてたから。
父が悪性リンパ腫に罹患している事がわかったのも、ちょうど去年の今頃だった。
癌が国民病と云われるようになって久しかったけど、まさか自分の家族が患うことになるとはと、母と2人最悪の事態ばかりを考えていた。
主治医の説明を受け、余命宣告されなかった事に安堵はすれども、治療の過程におけるリスクがある…即ち、何らかの原因で死んでしまうという可能性が1%でも存在しているという事が怖くて、怖くて、毎日夜になると自室に引きこもって泣いていた。
そして、今。
父は奇跡的にも腫瘍が全て消え、普段と何ら変わらぬ生活を送っている。
去年、あれほどやつれ、禄に歩くことも出来ず、ドデカい輸液パックに24時間繋がれていたのがウソみたいだ。
さぁー、私も早く仕事を見つけなk(略
と、安堵していた所に届いたのが、例のあのオレンジ色の封筒だった。
バンク自体には、父の病気が発覚するよりかなり前に登録していたのだが、まさかよりによってこのタイミングで来るとは。
しかも、骨髄採取する病院は、父が入院していたのと同じところ。
普段はこんな事軽々に考えはしないんだけど…この時ばかりは「まさに運命だ」と思ってしまった。
(人の命がかかっていることだから、あんまこういう事は思っちゃいけないとはわかってるんだけども…ね。)
まぁー、正直全身麻酔で? 腸骨に針ぶっ刺しまくるとか? 説明聞いただけでも結構怖かった。
一緒に説明についてきてくれた親友もめちゃくちゃビビってた。
正直今も怖いし、この一件を知った親戚からはマゾだとかアホだとかとも云われてる。
(流石に腹がたったけど、まぁそう思われてもある意味仕方が無いことだから…。)
でも…それでも、私はドナーになる。
あの頃のことはあんま思い出したくなかったから今まで考えないようにしてきたけど、こうして文章にしてみたおかげで改めて決心できた。
取り敢えず、頑張ってみる(`・ω・´)
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