2023-08-22

シン次元クレヨンしんちゃん凄い良かった!感動した!

シン次元クレヨンしんちゃん映画家族で見に行った。

暴力的かつ陰惨なシーンが多く、救いが無く、おまけに笑いの少ない作品だった。

ご都合主義大団円を眺めながら、心に疑問と後悔が渦巻く。

ひろしは一有権者として、未来のない日本とそこで暮らす若者たち責任を感じないのだろうか?

記憶を失った非理谷はそれでもやはり刑務所行きなのだろうか?

子供にこんなもの見せていいんだろうか?

どうせ説教くさいなら、ジブリの方が良かったんじゃないだろうか?

でもですね、そんな不満もエンディングで吹き飛びました!

エンディングは動く漫画原稿風のアニメーションだったわけですがっ!!

そこではひろしの言葉に発奮した非理谷と成長したしんのすけが”仲間だ党”を結成し、総理大臣官房長官にまで上り詰めた姿が描かれていたのです!

加えてモーニング娘。LOVEマシーンが流れてきた日にゃ、日本未来WOWWOW!!WOWWOW!!!ですよ。二人の勇士に引っ張られてキラキラ輝いている日本があー羨ましいな!!って気分でしたね!

そもそも作中で誰も疑問を差し挟むことなく繰り返し語られる「日本オワタ」は明らかな政権批判自民党批判!!そして無責任大人たち(ひろしみさえ含む)批判であるわけですね。

可愛い二人の子供に暗い未来を残しておいて、何が頑張れだ!ふざけんな!!なんとかしろ!おまえは野原ひろしだろうが!!

そう思ったそこのあなた!!!

違うんですよ。

その気持ちはわかる。確かにわかる。でもね、頑張るのはお前だよ!!!!!

みんなとお前と、どっちも頑張んないと、だめなんだよ!!!

という制作者のメッセージなんですね。

みんな当事者であり、そして仲間なんですよ。どれだけ政治的思想的に隔たりがあろうと、合法範囲内で。

から非理谷としんのすけ大成した姿に感動を禁じ得ないと同時に、それを献身的に支えたであろうひろしみさえと不甲斐なき自身比較してやるせなさが心に堪えるのですね。

でも、この映画を見た全ての人が、ありとあらゆる様々な人々が、私と同じやるせなさ焦燥感を抱いているなら、これはやはり皆さん、道は違えどより良き未来を目指す仲間であると言えるのですね。

これこそが希望なのですね。

仲間がいると頑張れる。みんなのために頑張ると、自分幸福になれる。

本当に素晴らしい映画だった。

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