2023-07-12

トランス女性トイレ判決で誤った認識拡散されていることの恐れ

はじめに。増田男性であり、女性気持ちはわからないことを前提としておく。

伝えたいことは表題の通りなのだが、本件はSNSを覗くと大変な盛り上がりを見せているようである。なんなら「裁判官国民審査罷免せよ」という声かけまで行われている始末で怖くなった。

本件は「トランス女性女子トイレを使うこと」の裁判ではない。「トランス女性に一部の女子トイレしか使わせないこと」の裁判なのだ。この裁判関係なく経産省当人女子トイレ使用を認めている。裁判は全く関係ない。今回の判決は「女子トイレを使わせることを許可するなら一部だけじゃなくて全部使わせなさい」ということだ。

また、本件はかなり限定的なケースだ。「不特定公共施設のあり方に触れるものではない」とハッキリ明言されている。限定的なケースとしてわかりやすいところでは以下だろうか。

20年以上ホルモン注射を続けており、医師からの診断も受けている

10年以上一部の女子トイレの利用が認められており、トラブルが発生していない

日常生活(職場)において不利益が発生している

これをきっかけとして自称トランス女性(=男性)による性被害が増えるかもしれないという女性不安は最もだが、増えるとしたら最高裁のせいではなく、誤った情報拡散して自称トランス女性勘違いさせた人々の責任だろう。

この情報拡散によって勘違いした自称トランス性犯罪が増えたり、勘違いした女性裁判官不利益を与えたりしないことを祈るばかりだ。

とりあえず最高裁判決文を読んだほうがいい。そんなに難しいこと書いてないし、丁寧に書いてある。

最後に逃げの文章を書くが、もちろん読んだ上でどのスタンスを取るかは自由である

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