2022-01-07

紅白歌合戦の低視聴率報道いつまでも昭和スポーツ新聞(と日本

年末放送されたNHK紅白歌合戦世帯視聴率が34.3%で、過去最低となったことを各スポーツ紙センセーショナルに報じている。

記事の内容や、記事に対するコメントを読んでみると、演歌歌手が同じ曲ばかり歌うから駄目だとか、紅組司会、白組司会を廃止したのが駄目だとか、

ほとんどは紅白歌合戦出演者司会者番組の質に目を向けたもので、

録画環境の普及、動画配信の普及など、メディア環境の急速な変化に目を向けているものは少ないように思われる。

昨年NHK放送文化研究所が発表したデータによると、1020代が「1日に15分以上テレビを見る」と答えた割合はおよそ半分で、

5年前と比較しても急激に「テレビ離れ」(地上波テレビ放送離れ)が起こっていることが示唆されている。

もはや「視聴率」という指標は、サブスクストリーミング時代におけるCDの売上と同じくらい意味のない指標になりつつある。

正確に言うと、意味はあるが、それを昭和時代と単純に比較したり、番組の質と紐付けることは誤りである

テレビに対する価値観が変化しているかである

スポーツ紙記事ほとんどは、目の付け所がずれている。

バブル崩壊後も「良いものを作れば売れる」という神話で高機能化に邁進し、衰退した日本家電業界のようだ。

日本インターネットニュースサイトでは、デイリースポーツスポニチ東スポなど、スポーツ新聞が大きな影響力を持っているが、

これらのメディア新聞テレビと同じオールドメディアであることを意識している人は少ないように思う。

昨今、日本デジタル化の遅れが叫ばれているが、日本人に本当に足りないものデジタル化ではなく

データ多面的分析し、正しく現状を認識することではないだろうか。

いつまでも昭和スポーツ新聞は、古臭い日本の象徴のように思える。

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