2021-12-19

「『"より広い"表現の自由』はどうでもよいと思っているオタクたち」

……という表現を、一部のはてなブクマカは頻りに用いるのだが、これが自分にはピンと来ない。おそらく「低俗マンガイラストに関する表現自由ばかり追い求めて、より高潔ものである政治的表現自由オタクは軽視している」と言いたいのだろう。

 しか自分には幾つか疑問が頭に浮かぶ

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疑問(1):そもそも低俗表現自由」と「高潔政治的表現自由」を分類/分離可能であるという前提が疑問である果たして本当にそうだろうか?

疑問(2):仮に二つが分類/分離可能であるとしても、これらは互いにトレードオフ関係なのだろうか?どちらかの自由保証されたら、その代わり残る一方の自由が脅かされるものなのか?マンガイラスト表現自由政治的表現自由も、両方を追求すれば済む話ではないのか?

疑問(3):何故、野党及びその政治家と支持者は「マンガイラスト表現自由も、政治的表現自由も、両方を守る」とシンプルに言明しないのか?

疑問(4):山田しろ赤松しろ表現自由を重視する政治家ロビイストたちを、何故自らの党に取り込むことをしなかったのか?それが「できなかった」のか?そもそも最初から「しなかった」のか?

疑問(5):「"より広い"表現自由」に関連してよく言われるのが「お前たちオタクは、自分たちが社会の"マジョリティ"ではないことを自覚しろ」という類いの主張である。おそらく「オタクが重視する表現自由は、所詮は『マイノリティ価値観』であり、それよりもっと大切かつ守るべき『マジョリティ価値観』が存在する」と考えていることが"より広い"という表現に繋がるのだろう。ということは、野党やその支持者たちは「社会マイノリティの考え方や価値観は、軽視/無視して構わない」という考えなのか?

疑問(6):そもそもオタクマイノリティである」というのは定量的データはあるのか?

疑問(7):仮にオタクが本当に軽視可能マイノリティならば、無視して放って置いても野党勝敗にも何ら影響はしないと思うのだが、何故そんなに熱心にマンガイラスト表現規制に打ち込むのだろうか?まるで「オタクが好きなマンガイラスト表現自由存在するがために、野党政権を取れないのだ」と言わんばかりに見える。

疑問(8):「"そんなこと"よりも大切な物事が有る」と言うならば、マンガイラスト表現規制なんか放って置いて、"より広い"、より大切な大切な物事に打ち込めば良いのではないか

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 もう少し腰を据えて考えれば、まだまだ疑問は見つかるだろうとは思うが、取り敢えずここまで。

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