19時57分──。あと3分で投票箱が閉まるというとき、会場に大きな変化があった。事務所前の道路に停められたステージカーに一番近い、前列ど真ん中に座る72歳の男性が、突然、「待ちきれん!」と言って、勝手に両手を挙げて叫んだのだ。
「バンザ〜イ!」
報道陣に緊張が走り、一斉に男性にカメラを向ける。これは予行演習なのか? それとも本番なのか?
その場にいた全員が微妙な時間に戸惑っていると、男性はさらに大きな声でこう続けた。
「でっかいキンタ◯〜!」
まったくわけがわからない。多くのカメラマンは生放送していなくてよかったと胸をなでおろしたことだろう。はっきり言って、男性がなぜこのような言葉を叫んだのか、まったく意味がわからない。
「おれは昭和23年生まれ。72歳。河村さんと同い年だでよ〜」
お元気なのは何よりだ。しかし、もっと驚いたのは周りの人たちの反応だ。男性の言葉に顔をしかめるでもなく、平然とした顔でおしゃべりを続けている。
「こないだもテレビに出してもらったで。今日は知っとるテレビの記者がおらんね〜」
誰も男性の言動に動じていない。さすがは人生経験豊富な支援者だ。椅子に座っている人たちの多くは高齢だが、しばらくすると、インスタライブで中継をしている若者が最前列に座った。スマホのインカメラで「◯◯さん、いらっしゃーい。観てくれてありがとー」などと大きな声で生配信を続けている。空気は読まない。時には青いスタッフジャンバーを来た選挙スタッフを呼びつけて「この人が功労者なんです!」などと中継を続けている。その男性は聴衆の中に別の知り合いを見つけると、大声で「◯◯ちゃーん!」とカメラの前に呼びつけていた。その様子をみていた80代の女性が「私もスマホ持っとるけど、孫とLINEするぐらいだわ」と私に話しかけてくる。
いくら名古屋市長がバカなことをやったとしても 名古屋市民へのヘイトスピーチはやめようね
名古屋民がゴリゴリの田舎者であることがよく分かったよ。 19時57分──。あと3分で投票箱が閉まるというとき、会場に大きな変化があった。事務所前の道路に停められたステージカ...
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