近年観光地やレジャー施設やコンビニなどあちこち増殖している公衆Wi-Fi。この大半は利便性を理由に利用者認証が甘い(もしくは無い)ので、匿名による差別・中傷投稿が容易に出来るようになっている。
以前はこの手の行為は一般人には少し敷居が高いプロクシやTorが使われていたが、公衆Wi-Fi普及のおかげで手軽に出来るようになっている。
先日の八村が食らった差別・中傷投稿もその類だろう。公衆Wi-FiがあればSNSアカウント用のフリーメールアドレス作成~SNSアカウント作成~差別・中傷投稿が全て公衆Wi-Fiネットワーク上で完全に匿名で行える。公衆Wi-Fi側に認証記録が残ってないため足が付く心配もない。
こういう匿名の差別・中傷投稿はSNS側でシステムで排除しろという声が世界中で挙がっているが、いまだにどのSNSでも実装されていない。つまり、SNS側では技術的に対策困難なのだ。
例えばAIで差別投稿を監視するのも無理だ。1人の差別主義者を排除するのに1万人の通常ユーザーを誤爆で排除することになってしまう。
そうなると匿名の差別・中傷投稿支援ツールと化してる公衆Wi-Fi側の利用者認証を厳格化するしかない。しかし、これも利便性を損なわないためにはフリメで認証させないとかの悲しいレベルの対策しか提言出来ないのが現実だ。
https://www.sankei.com/smp/west/news/171101/wst1711010003-s1.html
現実には、公衆Wi-FiからのSNS利用を禁止させ、SNS運営が日々の監視で公衆Wi-FiのIPから投稿しているアカウントを日々排除していくしかないだろう。これも自動化は実は難しい。IPの割当は不定期に変わるため、自動化したら半年後に普通のISP経由からのアクセスを排除してしまったり、その逆のことが起き得るからだ。