2020-12-13

至高のラーメン出会ってしまった

関西出身営業職として東京で働くことになり、外回りの際の昼食は各駅の美味しいものを食べようと決意した。

参考にしたのは、google mapとたまに食べログ

結果、ラーメンばかり食べるようになった。

実家ではそもそも外食ほとんどせず、したとしても近所の餃子の王将くらいでしかラーメンを食べたことがなかった。

から東京にあるラーメンの種類の多さに驚いた。

タンメン酸辣湯麵、インスパイア系・家系は何のことやらわからなかった。

コツコツ食べていて気付いたことは、どうも自分はあまりラーメンが好きではないということだった。

どれも美味しいと思うけれど、ジロリアン達の言うような、もう一度食べたいという気持ちが全く起きなかったのだ。

営業を辞めた後も、ラーメン好きな配偶者に連れられて色々食べてみたのだが、東京に来て4年、特に気持ちは変わらなかった。

けれど、ある日突然自分の好みドンピシャラーメン出会ってしまった。

神奈川県日吉駅の「極楽汁麺 らすた」である

分類的には家系ラーメンで、女性一人では入りにくい雰囲気、店内は豚骨匂いで充満している。

黄色い太麺を一口すすった後、海苔ホウレン草豚骨醤油スープで浸してからご飯と共に食べる。

めちゃくちゃ美味しい。

卓上の緑の漬物もなぜかスープご飯と合う。麺がなくなってもスープだけ、ずっと飲める。

書いていて、めちゃくちゃ行きたくなってきた。

吉村家ではピンと来なかった家系だけれど、「らすた」にはガッチリ心を捕まれ日吉に行く度に食べている。

人生でマイベストラーメンに出会えてたことを感謝していた。

だがここにきて、困ったことが起こった。

今まで、普通レベルだった他店のラーメンが、ここにきて美味しくないと感じるようになったのだ。

完食はするが、食べながらずっと「らすた」食べたいと思ってしまう。

本命差し置いて、浮気しているような、よくわからない罪悪感に苛まれるようになってしまった。

単に自分好みでないラーメンを美味しくないと感じてしまう。

幼いころ、美味しんぼ海原雄山が、なんであんなキレ散らかしているのか、全く理解できなかったけれど、

今なら少しわからなくもない。

でも、それが悲しい。

加えて、加齢により「らすた」完食がキツくなってきた。

ご飯をやめればいいのだけれど、ご飯食べたい。麺とスープ漬物ご飯永久ループしたい。

最近は昼食に食べたら、夜を抜くことで何とか凌いでいる。

せっかく「らすた」を食べたのに、あと、何回食べられるんだろう、とその日は心が沈んでしまう。

至高のラーメン出会ったら、こんな副作用があるなんて知らなかった。

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