2020-11-30

学者は公正中立ではないという話

日本学術会議の件でいろいろと炎上しているが、学界の片隅に身を置く人間として言っておくと、学者は公正中立でもなんでもないからね。

もちろん特定政党にどっぷりコミットするような学者は学界でもあまり評判は良くないけど、それでもみんな何らかの「政治的」なポジションを持ってる。

政治的っていうのはどの政党を支持するのか、どんなイデオロギー位置づけなのかということももちろんそうだけど、学界内での力関係という意味もある。

例えばこんな話がある。

から50年くらい前、とある権威ある大学で優秀な成績を修めた学生がいた。この学生学者になろうと思い、その大学教授研究室に入った。そこで真面目にコツコツ研究していたが、その生真面目さが災いして教授と衝突することもたびたびあった。月日がたち、研究業績も残したその学生アカデミックポスト教授斡旋してもらうことになった。学界内でも研究室内でも当然、あれだけの優秀な学生なら教授の後を継ぐために大学に残るのだろうと思っていたが、教授は遠くの地方大学への就職斡旋した。生真面目な彼はその話を受け、一生その大学で務めた。しかし、彼の恨みは燻り続け、彼の門下生にまで波及した。さらに門下生の門下生、、、と連綿とかの教授に対する恨みは受け継がれている。彼の生真面目な性格もあり、門下生を多数輩出し、その中には彼の出身大学に並ぶ有名大学の教授にまで登りつめた人物もいる。その人物論文も、かの教授に対する怨念のようなもので書かれている。その門下生の論文も同じ…そしてさらなる世代交代を迎えつつある今も…論文だけではない。怨念に憑りつかれた教授たちは学内運営や人事でもその力を存分に発揮している。業績があれば採用されるわけではない。

こんな感じで、公正中立学問をする研究者なんて実はいない。学派的な対立怨念から論文を多数発表する学者の方が実は多い。あまり優秀でなくても門下生を多数輩出する教授がいるのはそんな事情がある。税金から研究費をもらっているのにおかしいじゃないかと思う向きもあるかもしれないが、しょせん人間がやる以上、どうしてもこういうことはなくならないんじゃないかな。そもそも税金が公正中立に使われることを強く求めること自体自分たちの首を絞めることになるわけだし。それくらい割り切って考えた方が世の中生きやすいですよ。

増田は誰なのかって?俺はしょーもない学派のしょーもない研究者ですよ。

  • でもそういう人らも自分の利権と関係ないところでは「税金が公正中立に使われることを強く求め」て他人の首をキュキュッと絞めてきたわけでしょ それで学者だけは自由にしてカネも...

    • どこにもそんなこと書いてないんだけど… 勝手に意図を読み取るのは良くないよ 国語の勉強をやり直してきてね

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