初日はテレビ見てけらけら笑うだけのワニ→死まであと99日(デデーン)
2日目は1年待ちの雲ぶとんを嬉々として注文するワニ→死まであと98日(デデーン)
っていうブラックジョーク風味がわりと強かったから今の騒がれっぷりに困惑している。
なんか気づいたら感動もの的な受容をする人たちがゾゾゾッと増えてきて「あれ?これってそういうやつだっけ?」と戸惑う感じ。
でもまあ実際、ワニの交友関係や恋愛模様が深掘りされるようになり、キャラクターに深みが出てから触れた読者にとってはブラックジョーク色よりもキャラクターへの愛着が強いコンテンツになっているだろうし、作者も作者で人間だからスタイルは変わるだろうし、こういう解釈の食い違いは「途中からでも入りやすい」コンテンツにはよくある問題かもしれん。
実際自分もワニたちに日常系アニメのキャラクターへのそれに近い愛着が湧いたし。
100日目はどこか不条理文学的な読後感があって結構良かった。これは漫画の構造上1日ずつ日めくりカレンダーのように読んだ人にしか訪れないものだと思うので、完結してからのこのこやってきて「つまんないじゃん」とマウンティングする乗り遅れブクマカのコメントは読む価値がない。ほんとお前らネットの話題を勝利宣言の道具にしか使わないよな。
いきものがかりのコラボとかプレイリストとかも「う~んそっち方面か~」とはなったけど、自分の好みじゃないからってここぞとばかりに罵倒し始めるのもそろそろやめような。
話が逸れたけど、そういう「ブラックジョークから日常系への変容」という経緯を踏まえるとやっぱりグッズ等の即日展開はいただけないな。
グッズ販売・ポップアップショップ・コラボカフェその他を、生前から100日目の直前まで展開して「ワニくん安らかに…」的なお見送りムードを作った方がよかったんじゃないかな。
たぶん最初に触れたブラックジョーク路線に振り切ったまま100日目を迎えたら、死去直後のグッズ展開やポップアップショップもそういう文脈で(好悪はあれど)ある程度は受け入れられたのかもしれない、とも思った。