2019-10-22

必ずしも平服=略礼服ではない(かも)

へいふく【平服

日常衣服。ふだんぎ。「−でご参加ください」

とはいえレストランウェディング社長通夜にユ●クロのデニム履いて行ったらたぶんぶっ飛ばされますが、いわゆる「平服マナー」というものは常に無条件に適用されるものでありましょうか。

ファン自由に参列できるような著名人の「お別れの会」の類は、「平服でお越しください」という案内が通例のようです。

(この場で直接お名前を出すのは控えますが)ある偉大な漫画家さんの「お別れの会」でも、「平服でお越しください」とのアナウンスが行われていました。会には、ダウンジャケットニット帽のお爺さんも、抱っこ紐をつけた子連れのお母さんもいらっしゃいました。リュックサックを背負った若い男性も、スニーカー若い女性もいらっしゃいました。長年まんがを描き続け、老若男女に愛された氏らしいすばらしい会になったことと思います

4年ほど前のことですが、当時は特に服装について問題視されることも、疑問を呈されることもなかったと記憶しています

インターネット上には、色々な方の「お別れの会」の様子をとらえた写真が数多くあります

(お偲びの場の写真を無神経に撮るのも、それをインターネットに上げるのもいかがなものかという議論はひとまず置いておくことにしましょう)

多くの場合一般参列者は文字通りの「平服」、普段着で参加していらっしゃいます学生さんなどのお若い方だけではなく、お子さん連れや、ご年配の方も含めてです。

平服=略礼服は、特定シチュエーションにおいては確かに正解であるが、常に無条件に適用されるルールではない−−というのが、私の見解です。

とはいえ私は「だから服装なんてやりたい放題でいいじゃん!」と言いたいわけでもありません。

どういう方がなぜ亡くなられたのか、関係者は今どういう心境でいるのか。それによって、参列者が取るべき態度はまた変わってくるのかもしれません。

主催側がどういう意図で言っているのかはっきりしない以上、失礼のない服装で行けば間違いない」というのも、一つの正解だと思います

普段着で来る大多数の人がちょっと非常識なだけで、良識ある大人ならきちんと略礼服を着るべきだ」というのも、また一つの考え方だと思います

ただ、「常識」という大義名分を振り上げて誰かを殴るには、その武器ちょっと頼りないかもしれません。

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