そういった政治のゲームは、ある国ではクーデターであったり、内戦であったりと、
血なまぐさいことになっているのは周知の通りです。
そうじゃない場合は、四の五の言わずに選挙で戦おうじゃないか、てことになってると思います。
で、この選挙という制度ですが、制度としては多くの国で変わらないと思うんですけど、
ゲームのルールとして見るなら、かなり差が出ているんじゃないかと思うんですね。
将棋に例えると、平手で与党と野党が戦える国なんてのはまずほとんどなくて、
大体駒落ち将棋にあります。要するにハンデ戦。与党のほうが断然有利なんですよね。
とある国では角落ち戦だったが、別の国では飛車落ち戦かもしれない。あるいは4枚落ちかもしれない。
なので、とある国の定跡と同様に戦っても、野党が勝てるとは限らないんですね。
あ、ちなみに上手(駒落とす側)が野党で、下手が与党ね。大体与党に有利なゲームだから。
現代将棋の定跡は日々更新されているように、野党も以前と同じようにやってては絶対勝てない、と思うんですよね。
「矢倉は終わった」と言われるように、矢倉ばっかり指してたら、そりゃ勝てないわなってことになります。
戦略を変えないとならないんですよねえ。
私は国会前デモや官邸前デモが効果的ではないとは思っておりますが、
はっきりいいますと、与党側はその対策はばっちり研究していると思うんです。
例えば昨日の棋王戦で永瀬七段が
とっくに終わったと見られた角換わり棒銀を採用し、結果渡辺棋王にボロ負けしたわけですが、
恐らく永瀬七段は、何か新しい趣向を秘めつつ、あの形で挑んだのだと思います。
しかしながら、渡辺棋王は、それを上回る対策を持って臨んだというわけです。
ここで永瀬頑張ったね、次頑張ろうね、などと盛り上がることも悪くはないんですが、
もしかしたら反安倍政権の人たちは、デモをすることで「良いデモだったね」とか盛り上がってるだけなんでしょうか。
きっと、デモでは勝てない、という、そういうルールなんですよ、日本は。
そういう現実を見ながら、勝つ戦略を立てなければならないと思うんですよね。
連日将棋中継を見ていたら森友問題が盛り上がっていたので思わず書いてしまいました。
結局何をいいたいのかというと、
それがルールですから。「民主主義のルール」とかじゃないよ、日本のゲームのルール。
それがキタナイとか卑怯とか言ってちゃ、まあ言うのは勝手ですが、
あと他国の「民主主義なるもの」を引き合いに出して比較してガーガー言ってますが、
どうもその辺、いつも野党の側に物足りなさを感じてしまうんですね。
ほんとお前腐ってんな 法治主義を否定するんならたとえ殺されても文句言うなよ