化粧品のCMが最近連続して炎上→公開中止になったのを見てなんかモヤっとしていたのだけど、それぞれのメーカーについて少し調べたらなんかわかった気がした。
資生堂の「25歳は女の子じゃない」についてだけど、あれは女性をバカにしてるんじゃなくて働く女性が働く女性を励ますものだったんだな。
ていうのも資生堂は日本でも女性の参加率が高いことで有名な企業で、子育て支援とかそういうのをかなり早くから導入してきた。
それが2000年からは方針を転換して、子育て支援よりもむしろ女性のやりがいを重視するような体制にしてる。
これはあまりにも子育て支援をしすぎたせいでいわゆる「ぶら下がり社員」を作り出してしまったことが原因で、本当に結婚や出産のあとも仕事をしていきたいという人の足を引っ張るようなことにもなってきたからだ。
だから「25歳は女の子じゃない(自分の行動に責任を持て)」「燃えてきた」という流れは、女だからと甘えるのではなく自力でがんばれという社風を反映したメッセージだったんだ。
ちふれの「忙しい人にこそおしゃれをしてもらいたい」ということに対して「そんなんやってらんねえよ」ってバカっぽい反論してた人もいたけどそれも全く的外れ。
ちふれの創業者は、昭和30年代に高級品として販売されていた化粧品を企業努力で相当安価に下げ、一般の人でも手にいれやすい商品開発をした人だ。
つまりかつて「おしゃれをしたいけど忙しいし、贅沢品だし」という女性に対して、キレイになれるという夢を与えてくれたのだ。
だから「忙しい人にこそ~」というのは創業者以来の企業方針の流れから来たものであり、どんな環境でもきれいになることを諦めないでほしいという優しさからきたメッセージだったんだ。
などと全く化粧品業界で勤務をしたこともない身でダラダラと書いて見たが、ワンセンテンスのみで感情的に反論をする人たちというのは本当に近視的なのだなあと思って寂しい気持ちになっている。
自分の好きな陣営の場合には他人にハイコンテクストを要求し、嫌いなら読み違えなりバカのようにそのまま受け取ったりして駄々こねる奴らやぞ
いや、やめたい人に「諦めないで」なんて引き止めるから怒られたのでは?知らんけど 鬱病の人に頑張ればできるみたいな