2016-11-22

この名前に生まれてよかった

 同姓同名友達がいる。山田花子山田華子くらいの違いはあるので、正しくは“ほぼ同姓同名”になるのだけれど。血液型も生まれ年も同じで(私たち早生まれで、私たち出会ったとある集団におけるその年の生まれは私と彼女だけだった)ちょっと運命めいたものを感じている。すべての人に運命出会いというものが用意されているのだとしたら相手彼女だろうな、と思うくらいに。

 先日、ふたり旅行をした際、彼女から「男じゃなくてごめん」と謝罪された。「私が男だったら、私たち絶対に付き合っていたよね」と。それから前世はまちがいなく夫婦だったということや来世ではたとえ男同士に生まれていたとしても結婚しようというようなことを話した。私と彼女は慣れない日本酒をそこそこのペースで飲み終えたあとで、完全に酔っ払っていた。素面ならば彼女同性愛嫌悪感を示す性質だろう(と私は思っている)。それでも、否、だからこそ彼女言葉はほんとうに嬉しかった。

 いつか、彼女結婚したら同姓同名ではなくなるのだと思うと寂しい気持ちになる。できるだけゆっくり彼氏を見つけてください。そうして、ゆっくり結婚してください。ただ、友達として忠告しておくと、長瀬くんは現実にいるけれどいないようなものなので諦めたほうがいいと思います

  • 誰かこれを原作にして百合漫画書いたらいい線いくような気がするよ。 pixivじゃもったいないので百合姫とかに投稿してして。

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