僕は汚い部屋のベタベタなフローリングに座って、下を向いて話した。
「ついでに可愛くなきゃダメなんでしょ?」
自分を無理やり女にしたような顔だった。
殴りたい顔だった。
気持ち悪くて、見たくないので最初以外殆ど天使の顔を見ていなかった。僕は天使と話す時はいつでも顔を見ないで他のとこを見ていた。
「他の天使が羨ましい。。。 いろいろなものを肯定してあげて、感謝してもらえて 人間ですら羨ましい時があるよ」
理不尽だった。
「可愛い顔になりたいよぉ 罰なのかなぁ」
油臭い僕のベッドにボタボタと涙やら鼻水やらを流した。
「僕だって、いつまで生きるかわからないよ 自分が性的に必要とされることはないよ 金を払うか犯罪をしなきゃセックスができないよ」
「一緒になりたくないけど一緒だよね」
「そうだ いいことをすればいいことがあるかもしれないよ」
「可愛い顔になれるかな」不細工な顔だったが一番マシな顔をしていた。マシなだけだったけど。
ない希望に期待しているのだった。
全く、容姿がよくないうえに頭も悪かった。
結局、美しくなきゃ受け入れられないのだ。
悲しいというのはこういうことなのか。
君が誰かを無条件に肯定しないのに、それを他人に求めることは出来ないよ まず、自分を変えないと… 一応、言っとくけど心根の方だよ。外見を変えても意味ないから
犬を飼え。
ストーカーと交際すれば万事OK
タルパを作ればいいよ