2015-04-14

好きな人結婚した

好きな人結婚相手に会ったことはない、顔も知らない。

好きな人と疎遠になってから結構長いけど、いまだに好きだったことに今日、気付かされた。

結婚の知らせを目にした時は不意打ちで、本当に心臓が跳ね上がった。衝撃が大きすぎてしばらく動けなかった。

好きな人と初めて会ったのは何年も前のことで、最初はなんとも思っていなかった。

直接話すようになってすぐに好きになって、そのあともどんどん好きになっていった。

客観的に見れば別に顔が良い訳でも、スタイルが良い訳でもなかったけど、私にとってはとても魅力的だった。

あの人がそばいにるだけで嬉しくて、すごくドキドキしたし、不安にもなったし、緊張してうまく喋れなかった。

あの人が他の誰かと話しているだけで嫉妬したし、会えない時はずっとあの人のことを考えていた。

私はあの人のそばにいるだけで嬉しくて、舞い上がっていたけれど、ただ一方的片思いというわけでもなかった。

あの人からアプローチされたこともあった。

明らかに友情ではなく、男女の関係として、あの人が私に近づこうとしてくれたこともあった。

でもダメだった。私があの人を受け入れられなかった。

本当に好きだったけど、好きだったからこそ受け入れられなかった。

あの人は私以外にもたくさんの異性に思わせぶりな態度をとっていたし、あの人は自分楽しいときには

こちらに近づいてくるけど、機嫌が悪いときには私のことを無視した。

私が自分のことを話しても、気に入らない話題だったら見下すような態度をとって、私の話は聞いてくれなかった。

しばらく観察して気づいたのだけれど、あの人は自分チヤホヤされるのが好きなだけで、私自身にはなんの興味も持って無かった。

その後は、あの人とは意識的に距離を取るようになった。あくまでも知人の一人として、それ以上踏み込まないように。

でもまだ好きだった。冷静にいようと思っても、あの人がそばにくると胸が高鳴ったし、あの人が誰かと仲良くしていれば嫉妬の火が燃えた。

それでも我慢して他人のままでいようとした。苦しかった。惨めな気持ちだった。なにも楽しくなくなってしまった。

そうやって耐えているうちに、だんだんとあの人との繋がりも無くなっていった。

相変わらず苦しかったけど、その苦しさも少しずつ薄らいでいった。

あとに残ったのは、よくわからない抜け殻のようなものだけだった。

そう思っていた。

結婚の知らせは突然だった。

あの人との縁は完全に切れていて、自分でもすっかり吹っ切れていると思っていた。

でも違った。

結婚の知らせには、相手の名前しか書いてなかったけど、全身が痺れて動けなくなった。

あの頃のことが次々にフラッシュバックして、気づいた。

私はまだあの人のことが好きだったんだ。

ずっとずっと好きだったんだ。

なにも忘れられてなんかいなかった。

本当に好きだったんだ。いままでの人生の中で一番。

私は何をやっていたのだろう。

好きな人に好きと言えないまま、4年も無駄に過ごしてしまった。

あの人はあの人の人生を歩んでいたのに、私は何もしていなかった。

4年前のあの場所で俯いたまま一人、置いて行かれているのにも気づかなかった。

なんて馬鹿なんだろう。なんて惨めなんだろう。

私は自分人生をドブに投げ捨て続けていたんだ。

今の私にはなにも無くなってしまった。抜け殻さえも無くなってしまった。


あーあ、あーあ。

涙もでない。

  • 私はあなたがモラハラ野郎の餌食にならなくてよかったと思うけどなー。 好きという感情を利用しつくされて、ボロ雑巾のように捨てられて、その後 なんて馬鹿なんだろう。なんて惨...

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