声楽は知らないが、器楽だとよくある問題として、「大して上手く演奏できてないくせに得意げになっている勘違いバカの存在」というのがある。
別に「俺の音を聴け!」などと強要しているわけではないが、合奏やセッションで一緒に演奏する方は逃げ場がない時点で、ジャイアン・リサイタル同然である。
「えー下手な奴の音なんて気にならないじゃん」と思った人は、一度すごく上手な歌を流しながらジャイアンの真似をして歌ってみて、ギャラリーにどう聞こえたか確認するといいかも。
そう、「悪貨は良貨を駆逐する」ではないが、「上手で綺麗な音」というのは、簡単に騒音にかき消されてしまうのだ。
勿論、そのグループのメンバー全員がジャイアンキャラでガチ仲良しなら問題ない。
しかし「上手くないのを自覚して弁えた演奏をする人」「上手くないのを自覚してもっと上を目指すべく頑張っている人」「とても上手く演奏できる人」というメンツにジャイアンが混ざると悲惨である。
本当に上手い人達からは「あいつ一人でやればいいんだよ、だって独り善がりだしw」などと陰で嘲笑され放置されるし、更に目に余る場合はクビ宣告もありうる。
極稀にジャイアンが心を入れ替え「ワルが少し良い行いをすると必要以上に褒められる」メソッドにより、暖かく迎えられるケースも無くはないが本当に稀。
そしてジャイアンの行く末は自分の知りうる限り、この2パターンしかない。
声楽でもよくある 特に単声合唱の最上声部、その中でもさらに女声より男声のトップテノールのジャイアン出現率はかなり高い