2014-04-18

下水道についての話、または画一的政策の推進への嫌悪

下水道とは何か。

それは汚水を浄水施設に送るためのパイプラインである

では、浄水施設とは何をする場所か。

汚水規定よりも『きれいな水』にして川なり海に帰す施設だ。

放流される水は、冗談抜きで途上国の上水よりもきれいだったりする。

そのまま上水の水源に使ってもトラブルが起こる確率はそれなり低いとは思う。

雑に言えば、大きな誤解を生むと思うけど、実は上水も下水も処理としての根本は同じだ。

水中の浮遊物や生物などを濾し取る。

その方法として、水圧をかけて砂の中を通すとか(急速濾過)、自然流下で砂の中を通すとか(緩速濾過)、一度深いプールを経由することで不純物を沈めるとか(沈下槽)、薬品紫外線で殺菌をするとか、凝集剤で不純物を固めるとか。基本的酸素豊富に含ませれば水は勝手にきれいになる。

砂の中を通すのは、正確には濾し取るのではなくて細かい不純物を砂に吸着させるとかなんとか、話が脱線するのでこの辺はつっこまない。

ともかく、下水道が整備されるということは、汚水河川や海に流れこむ事を防ぎ、伝染病の発生リスクを大幅に下げる事でもある。

当然、人口密集地で発生した汚水を速やかに処理場に送るため、悪臭も著しく押さえられる。

というわけで、浄水施設ケーブルテレビなら浄水施設を先に整備するべきだと僕は思っている。

その上で、下水道の普及を推進する政策への懐疑がある。というよりも、あれは失敗した政策だったとおそらく関係者はみんな思っている。

汚水処理施設、浄水施設とは下水道の先にだけあるものではない

合併処理浄化槽というものがある。

庭先に設置する浄水施設だ。

これは、イメージされる下水処理施設機能は同じ。小型版と思ってもらえば間違いはない。

個人で所有し、汚水を個人の責任で浄水し、排水するわけだが、設置に土地がいると言うこともあり、都市部では設置が難しい。その上、大量の汚泥を各所で浄水するのは効率が悪い。

から下水道の普及は非常に合理的だった。

ところが、国はこれを過疎地域にさえ整備しようとした。

しかも、法律下水道に設置するには合併処理浄化槽をコンクリートでつぶさなければならない。

300人分浄水能力を持った施設に、50人分の汚泥しか流れ込まないとバクテリア餓死して浄水能力は大きく損なわれる。

その上、施設の維持自体にも過大な費用がかかる。受益人数に対すれば異常なほどの税金が投入される。

もちろん、施設自体寿命があり20年もすれば立て直した方が安くなるほど維持費がかかる。

いっそつぶしてしまって合併処理浄化槽に戻した方がいいとわかってきてもすでにつぶしてしまっている。

かくして戻ることも出来ずに金食い虫を抱えた過疎の自治体が全国にたくさんある。

簡単に予想できた事でも、国はそれを推進し、大量の資源資金無為にした。

それぞれのケースに応じて丁寧にものを考えないと、いけないよねというお話でした。

  • まず、今はもうそれ直ってるというか少人数には少人数用設備という風に政策が変わっているというはなしと。 やって実際に失敗しなければ分からない話だったのか?(机上のシミュレ...

    • そうなんだよ。 今更、終わってしまった失敗にかみつくのはナンセンス以外のなにものでもないんだよ。 ・ 不満を一度、言葉に表しておきたかったんだ。 似たような事例は今もあるし...

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