ブログに書こうと思ったが、あまりに傲慢な(そう受け取られるであろう)記事なので増田を使わせてもらう。
ID:shi3zさんの天才コンプレックスや、加藤の落ちこぼれ記事を見て思ったことを書こうと思う。
他人と同じぐらい時間勉強すれば平均以上の結果を出す自信はあるし、本気で挑んで出来なかったことはない。
ただ、やらない。努力をしない、できない。「やればできる」と思っているんだから、見通しがたったところで飽きてしまう。
■小学校
6年生になるときに引っ越した。前の学校ではなんてことなかった僕が、いじめられた。
小学校のローカルルールを無視した振る舞いが、鼻についたのだと思う。
空気を読み損ねた僕はひねくれた。孤立することを選んだ。
「俺はお前らとは違う」ということを証明するために、中学受験を決意。
学校のカラーテストで毎回100点で調子に乗っていたが、あんなのはお遊びだったということに気づいたわけだ。
中学受験経験者ならわかると思うけど、あれは1年とか半年で間に合うものじゃない。
小さいころから塾に詰め込まれてきた真面目クンじゃなきゃ受からない。クラスに一人は付き合いが悪い人がいただろう?
稀に間に合わせる人もいるけど、まぁ僕はそのクラスの天才ではなかった、と。
幼心に才能の壁とかいうのを感じたわけだった。
第一志望には失敗した。必然だったと思う。
僕をいじめてた人達と同じ中学に行きたくなかったので、通学に2時間かかる、偏差値50ちょっとの私立に行った。
逃げた。そう思われても仕方がないし、自分でもそう思う。
最初の挫折だった。今思えば、こんなの大したことないな。
■中学
常に上から3番以内だった。周囲の人より遥かに効率良く、良い結果を出せた。
「他人よりできるんだ」という優越感。勉強が楽しくて、他人を見下したくて、勉強していた。
5が並ぶ通知表が心地よかった。小学校とは違い、テストで点を取りさえすれば「5」がくるのだ。
やっていたことといえば、内職と、テスト前の詰め込み。「できるだけ少ない時間で、最大限の結果を」それが当時の信条だった。
自分をある種の天才だと錯覚していたと思う。
嫌いなヤツがよく学年一位だったので、そいつを引きずり落とす、という変なモチベーションもあった。
文章に起こしてみると、こら性格悪いなぁー。友達少なくて当然だわ。
いじめられた経験がトラウマで、深い付き合いは避けていた気もする。
■高校
結局、その場の閃きで食いつないできただけで、受験で通用する体系立った知識を持つに至らなかったのだ。
そこのボロが出たのだと思う。
ああ、僕はやはり天才ではなかったのだ。
勉強というアドバンテージが消えたとき、僕は自分のアイデンティティに悩むことになった。
そこに残ったのは、人付き合いの下手な、容姿の悪い少年だった。
友達は少なく、ましてや彼女なんていない。勉強も出来ない。素行も良いとは言えない。
そのころ、人を好きになった。告白した。振られた。三度告白した。全敗。
あの胸が焼け心蝕まれる感覚、思い出すだけでもおぞましい。
彼女が自分ではない誰かに想像するだけで、僕は落ち着かず、食事も通らなかった。
こんな僕だから、加藤が落ちぶれた過程の記事を知ったとき、その気持ちは容易に想像できた。
「こんな駄目な人間、好きになってくれる人がいるわけない」
あの激情に苛まれ続けたら、きっと僕も何らかの行動に出たに違いない。
それが社会を逸脱するものかはわからないが・・・。
「真面目にやるなんてガラじゃない」とか、中二病的な発想で、勉強に手を出さなかったっけ。
馬鹿だよね、ほんと。
■大学
東京の適当な大学に進学した。当時の学力でいけて、都会のど真ん中にキャンパスがある大学を選んだ。
「大学なんてどこも同じだろ?」とタカをくくって入ったそこは、DQNの巣窟だった。
僕は耐えられなかった。ただでさえ、非コミュな僕が、彼らと仲良く出来るはずがなかった。
「勉強すれば、もっと上の大学に通えるのに、なんで勉強しなかったんだ」そんな考えに毎晩苦しまされた。
テストには行かなかった。
夏が来る前に、僕は大学を去った。
■去年の夏
悩んだ。死ぬほど悩んだ。僕に足りないのは何だろう。なぜなんだろう。何が駄目だったんだろう。いや、そんなのわかってる。
腐っていた。これ以上になく腐っていた。プライドも糞もなかった。妥協に妥協を重ねて、我慢できなくなったところで逃げだしただけ。
それを繰り返すのか?延々と?これからも?
たかが大学一つさえ卒業できやしない、ボンクラのおぼっちゃん。家にこもってネトゲして、一家の財産食いつぶしてみたら?
一度ぐらい本気出してみて、駄目だったら人生をやめよう。
「また勉強か」と思わないでほしい。僕は自己表現に、勉強以外のことを知らなかったのだ。
■そして、今年の春から
第一志望ではなかったものの、ほぼそれに準ずる大学に入った。半年でよくやったものだと思う。
僕は自分に、その大学に入る能力があると確信していたから、自信を持っていたからやり通せた。
「結局自分に自信を持てばどうにかなる」って行っちゃうとステロタイプだけど、「根拠がない自信」を持つのも重要なんじゃないか。
「自分で決めた目標をやり遂げた」 それで少し、生まれ変われた気がする。
最近はサークルに入って、活動的に動き回っている。楽しいと思ったことに全力で打ち込んでいる。
理想の自分に少しづつ近づいてる。努力してる。これからも諦めないでやっていこう。
こんなオチだと進研ゼミみたいだけど、まぁいいか。
こんな醜い一例を、増田においておきます。実家が金持ちで、能力に自信があるっていう、ごく限られた変な例。
裕福な家庭環境がやり直しを許したけど、そんな人は少数派。それぐらいはわかってますよ。
たくさんコメント頂き恐縮です。戦々恐々と見守ってました。
できるだけ少ない時間で、最大限の結果を
間に合ってるときは良かったんです。が、作業量が増えて手に追わなくなって、一度遅れたらその後ズルズルと、ですね。
高校で落ちこぼれたのは、タスク管理が面倒になって投げ出したからです。
すごく当たり前の事ですけど、仕事が終わってないのに時間を割かなくなったら駄目ですよね。
「やればできるんだから今やらなくてもいいじゃない?」という言い訳をしていました。
中学当時、「これぐらい勉強すりゃ80点が取れる。90点取るにはその二倍の時間が必要」と見積もったら80点で切り捨てて、ほかの教科に移ってました。
伸び白の美味しいところだけ取って、時間があれば伸び白が余ってる部分をやる。この繰り返しです。去年の受験でも、基本的にはこの手法でした。
家が金持ち
祖父が実業家で、親父が医者です。親父も僕も一人っ子なので、いずれ僕が相続することになってます。僕自身は医学部ではありません。
親父が、祖父がエスタブリッシュメントなら、僕にできないはずがない、という強迫観念が少しあります。
「家名に泥を塗らないように」という消極的な考え方をしたことはありません。
ブクマ米
問題を誤認しているように思う。根拠の無い自信と自己愛が重要なのは皆知っている。知りながらもそれを獲得できないから、落ちこぼれることに一層負い目を感じるんじゃないのか。
はっとさせられました。まったくもってその通りだと思います。
何かしら提言しようとしたんですが、問題を一般化できていなかったようですね。
この記事は、あくまで僕自身の記録でしかないようです。
以上、お見苦しい文章、失礼しました。
「できるだけ少ない時間で、最大限の結果を」 なんで裕福な家庭に育ってんのにこういうさもしい考えになるのかなあってのが素朴な疑問に思えた。
「できるだけ少ない時間で、最大限の結果を」 なんで裕福な家庭に育ってんのにこういうさもしい考えになるのかなあってのが素朴な疑問に思えた。 アホか、当然の信条だ。 裕福...
でもせっかく裕福な家に生まれたのなら、だらだらと無駄に時間と金を浪費していく人生を送るのがいいかなと考えた それなりに裕福な家に生まれた別増田でした
これをさもしいと思える神経が謎すぎる。
つ「ゆとり」 効率求めて必死なのは格好悪い、みたいな考え方なのか? 確かに理解し難い感性だな。
『結果』に重きをおいているのがさもしいのだと思う。 これ以上求めなくても必要なものは全て持っている豊かな人間は、『結果』よりも『面白いかどうか』を求めるだろうから。 もち...
>結局、その場の閃きで食いつないできただけで、受験で通用する体系立った知識を持つに至らなかったのだ。 >そこのボロが出たのだと思う。 >ああ、僕はやはり天才ではなかった...
http://anond.hatelabo.jp/20080623141727 ごめんね、ちょっと違う話。 オレさはてブとか大好きで、当然ライフ八苦(笑)記事も大好きで、 「できるだけ少ない時間で、最大限の結果を」 昔っか...
失敗することも成功することの一つである。
働き盛りにバブル真っ只中だった人間の言う事を鵜呑みにしちゃダメだと思うよ…。
現在50代半ばならバブルの頃は30代かな。 つーかバブルなんて精々5年間程度でしかないから、この上司はそうではない時期に働いていた時間の方がずっと長いよ。 時々、氷河期以前はず...
損したくない気持ちを持った人間が一人でも紛れるととたんに崩れるからなあ、「損して得取れ」ってシステムは。
返事ありがとう。 つっかかってるとか言われてアレ?って感じなんだけど、人の言うことはネガティブに捕らえやすいタイプなのかな? あ、もしかしてhttp://anond.hatelabo.jp/20080624092223を書い...
横だけど 元増田が無限の時間と富なんか持っているはずないし、そんなものを持っている存在は実在しないよね。 物理学とか数学あたりを勉強すると「無限」論法の意味と有効性が理...
ふむふむ。 えーとごめん、でもそれ、特定の人に対して話すときに必要になるもの? 例えば「金持ちとは」みたいな、仮定の話をしているなら分かるんだけど。
返事は不要、と書かれたけど一応補足。 元増田が無限の時間と富なんか持っているはずないし、そんなものを持っている存在は実在しないよね。 それに対して、話を展開しても現実...
単に、自分は元増田の話について感想を述べているのに対し(その後はどこかの否定的な増田に対してだが)、 増田は「金持ちはさもしい」という会話を行っているように感じる。 ...
その「仮定」が意味不明なんだよね。 横だけど俺は意味分かったよ!