はてなキーワード: 私女だけどとは
北斗晶さんのブログが好きで読んでるんだけど、6月7日のQ&Aのエントリーの中にこんなのがあった。
つい先日、プロポーズされました!!まだ返事をしてないんですけど…勿論、OK!!ただ…約束をさせたい事があるんで、返事を渋ってるフリしてるんです。まずは……*結婚したら、専業主婦。*年に2度は海外旅行に行く。*彼の両親の面倒は先々、一切見ない。*彼の友達は私に断りなく家には呼ばない。*彼の実家から2時間はかかる所に住む。あと…何か結婚するにあたり、約束させておいた方がいい事はありますか?初めが肝心ですよね~!約束のアドバイス宜しくお願いします。
これ読んで女って怖いって思ったってば!!
いや、私女だけど、でも怖すぎる…
そんなにいろいろ決めなくてもお互いを思いやる気持ちを忘れなければうまくいくんじゃないかな。
うちは旦那も私もどっちかというと適当なほうだからかな…
「アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本」と題されたそのエントリからはとても香ばしい童貞臭が放たれていて、集まった村人たちは自分たちが若かった頃の少し苦い思い出を思い浮かべたりしながら口々に「俺はこのアニメがおすすめ」「こんな女いねーよ」「私女だけどこれはないと思う」など、早くも井戸端会議に花を咲かせていた。先走った若者が書き捨てていった浮ついたエントリを囲んで村人たちが談笑する光景は、なんでもない村の日常の一コマとして過ぎ去っていくかに見えた。
最初に気づいたのは誰だったのだろうか。始めは幻聴のように思われたが、なにやらエントリから声が聞こえる。しかもその声は村人たちのコメントに逐一反応しているではないか!
村の長老たちは戦慄した。
そもそも増田山から拾われるエントリに魂は宿っていないというのが定説だ。村人の声に反応したかのようにエントリが変化して数行の補足が書き加えられていることはたまにあるが、村人が発言するたびに逐一反応してみせる増田エントリなど聞いたことがない。死体が動き回っているかのような禁忌の念。しかもこのエントリの内容は、一部の長老にしてみれば痛々しい自分の過去と重なりすぎていてネタ扱いしなければ読むに耐えないような代物だ。
長老たちの対応は素早かった。短い会議の末に長老たちは声明を発表した。これは妖怪モトマスダの仕業である。妖怪は人間とは相容れない存在なのだ、だから打ち倒されなければならぬ。
かくして村の方針は決まり、村長はモトマスダを敵性と判断する旨を村全体に通知した。同時に長老に近い職工たちの組合へ通達が送られ、対モトマスダ兵器の大量生産が開始された。モトマスダ打倒の目的に限っては、普段は避けるよう指導される「オタ」という言葉の罵倒語としての使用すら許可された。
対モトマスダ兵器として作成されたのは、大量の改変エントリであった。改変は古くからある兵器で、元ネタへの注目を集め、その奇異なところを強調するには最適であるとされる。
大量生産された改変エントリは、瞬く間に絶大な効果を発揮した。村の運営に関わらない下々の村民ですらモトマスダを忌むべき存在として認識するようになったし、村の運営に興味を示さないが高い生産能力を示す職能集団(これはさらにギークやファックといった組合にわかれている)までも改変エントリ作成競争へ巻き込むことに成功したのである。
かくしてモトマスダは完膚無きまでに叩き潰された。断末魔の悲鳴とともに「アニオタが非オタの彼女に(ryの元増田によるまとめ」と題したエントリを吐きだしたように見えたが、誰も見向きはしなかった。村民は改変エントリの生産と消費に夢中であった。この熱狂はその後数日間続いた。
見てみた。
それ、「女だけど」の方は純粋に「私女だけど」という使い方がほとんどだけど、
「男だけど」の方は
日曜の9時から増田してるような男だけど
正確には”僕の周りの男”だけど
主人公はどうしようもない男だけど
という使い方がかなり混ざってる。
これは「俺男だけど」の「男だけど」の使い方とは違うよね。
??
私は、「私女だけど」と対になるのは「俺男だけど」であって「俺の場合」は意味が違うでしょ?という話をしただけだよ。あくまで「違うでしょ」というだけしかしていない。それ以上の事を変に読み取られても困る。
いや、「俺の場合」とか「私の場合」は話が別でしょ。別にそれは性宣言してるわけじゃないやん?「自分の場合」って言ってるだけで、「私女だけど」とは違うよ。「私女だけど」と対にくるものは、「俺の場合」じゃなくて「俺男だけど」でしょ。
ふっと思い出したんだけど、
増田とかで、例えば「女って昔の男をすぐ忘れるよな。薄情だよな」みたいなエントリ、さらにそれに続いて「個人で違うでしょ」「そうそう女ってほんとうに…」「いやむしろ男が」「てか人それぞれでFA」とか色々トラバが続いたりしてカオスるって状況よくあるじゃんね。そんな中、「え、でも、私女だけど、実際そうだと思うよ」みたいな事を言う子がいたりする。
そういう時いつも思うんだよ…「女だけど」ってだから何なんだろう?って。
彼女が何をいいたくて「女だけど」って前置きしたのか分からないんよね。
女だからってその意見が正当化されるわけでもなんでもないのに。
「女だけど」の前置きの意味が分からない。
これは「私女だけど」ならぬ「俺男だけど」メソッドですな。
どうも、「痴漢冤罪め!!!」って思いの発生というのが、「女叩き」「ミソジニー」辺りから始まっているようで、俺としてはそれが非常に気がかりなんだよな。
ほらでた、なんちゃってフェミニズム。万物はミソジニーなりですか。こりゃまた宗教ですな。
真面目な話、男の頭の中にあるのは攻撃じゃなくて恐怖ですよ。自分が「好感度の高いさわやか男」よりは「暑苦しいオヤジ」「キモいオタク」の方に近いと思う男は、「キモい」と言われた過去の悪夢と痴漢冤罪の話が直結して実存的な恐怖を覚えるわけですな。
ま、過剰反応といえばそれまでですが、おなご様の痴漢恐怖、セクハラ恐怖、レイプ恐怖も男視線から見れば度が過ぎているとも言えるわけで。以前増田に「痴漢する男と痴漢しない男はどちらが多いのか」なんて真面目に書いてたおなご様がいらっしゃいましたが、「男は傷つける性」なんてお題目が広まっている世の中、男は加害者扱いされることを恐れるのは非常に自然と言えましょう。