「しんしん」を含む日記 RSS

はてなキーワード: しんしんとは

2010-10-26

春の歌

入籍を予定している。

相手の名前は千帆という。

出会った頃は、ただの千帆。

彼女は11歳年下の21歳だった。

 

ずっと、中途半端な関係を続けていた。

俺が、千帆に対してそういう関係を強いてきた。

千帆も、俺の気持ちを察してだろう、静かに寄り添うように、ただそこに居ることを選んだ。

そして、素知らぬ顔で時間だけが過ぎていった。

 

笑顔を交わし、体を重ね、何気ない日々を過ごすうちに、

情だけが、雪のように降り積もっていった。

恋とか愛とか、そういうものよりも先に、俺たちの間には、しんしんと、情だけが。

二人で笑いながら過ごす一見暖かな毎日は、だから、本当は、冬だった。

 

他人には決して理解できない、いろいろなことがあった。

不揃いな色を集めただけのような、あるいは思いつきで音を並べただけのような、

そんな混沌として、統一感のない、つぎはぎだらけの毎日だった。

だけど今、振り返ってみると、一枚の絵のように、一つの曲のように、感じられる。

 

春が近づいて柔らかくなった雪の間から、夏に憧れた植物の芽が顔を出すように、

降り積もった情をかきわけ、愛を目がけて恋が芽生える、そういうことがあっても良いはずだ。

そんな関係も決して間違いではないと思うし、俺と千帆は、そういう二人なのだ。

冬が終わり、春が来て、そして、千帆の左手薬指には小さな蕾みがなっている。

 

春は歌う。

冬を恨まず、夏を妬まず。

春が歌う。

冬を慰め、夏を想い。

 

入籍を予定している。

相手の名前は千帆という。

二年半前にただの千帆だった彼女は、

24歳になった今、かけがえのない千帆になっている。

2010-09-13

人には言えない恥ずかしい勘違い

会社から帰ってくるのがいつもより少し早かった俺はゆっくり風呂に入りたいと思った。

普段は湯船にお湯なんぞ張らないのに「Todayは、ぬるい温泉気分だな」と鼻歌交じり。

上機嫌でツムラの効き湯(越冬1年もの)を準備していた。

風呂釜のぞき込むと、なんだかちん毛のようなものは張り付いてるし、朝オナニーしたときの

精子が行き場をなくしてカンピンタンになってお亡くなりになった様子の物体も散見された。

『これは非常にまずい』

と判断し、お湯張りをする前に全裸風呂の清掃を開始した。

風呂場のサイドポケットから取り出した風呂洗剤Aのボトル残量がEmptyに近かったため

良好な清掃結果を得るためには追加の洗剤が必要だと判断。

種類は違ったがストックしていた風呂洗剤Bを使用し、風呂釜に追加注入して利用を開始した。

よもや頭をよぎる注意書き

 『まぜるな危険!』

ぐっ!!!しまったああああ!!!

とっさに風呂の出入り口をぶち破って

玄関先に転がり出る俺。

普段会社で「愚鈍だ」と馬鹿にされる俺でも

この時ばかりは秒速12kmの速度で移動していたと思う。

風呂の出入り口の扉は、巨体に吹き飛ばされ

だらしなく台所のシンクにもたれかかっていた。

「あっぶねーマジで風呂掃除硫化水素発生とかありえねーわ!

 死体見つかったとき全裸だず」

俺は叫んだ。

慌てて飛び出した勢いで、頭を打って背中も打った。

弱い頭がさらに弱くなったらどう生きるべきかと算段したが、そこまで期待される

人生でもないので、わりとすぐにあきらめがついた。

体と一緒に飛び出してきた風呂洗剤Aの成分表がふと目にとまった。

「液性:中性」

ゆっくりと、ボトルを拾い上げると、少しやわらかに抱いて

俺はしんしんと泣いた。

2010-08-28

眼にて言ふ  宮沢賢治




だめでせう

とまりませんな

がぶがぶ湧いてゐるですからな

ゆふべからねむらず

血も出つゞけなもんですから

そこらは青くしんしんとして

どうも間もなく死にさうです

けれどもなんといい風でせう

もう清明が近いので

もみぢの嫩芽(わかめ)と毛のやうな花に

秋草のやうな波を立て

あんなに青空から

もりあがつて湧くやうに

きれいな風がくるですな

あなたは医学会のお帰りか何かは判りませんが

黒いフロックコートを召して

こんなに本気にいろいろ手あてもしていたゞけば

これで死んでもまづは文句もありません

血がでてゐるにかゝはらず

こんなにのんきで苦しくないのは

魂魄(こんぱく)なかばからだをはなれたのですかな

たゞどうも血のために

それを言へないのがひどいです

あなたの方から見たら

ずゐぶんさんたんたるけしきでせうが

わたくしから見えるのは

やつぱりきれいな青ぞらと

すきとほつた風ばかりです

2010-08-08

友達の30歳の誕生日を祝った。

友達は僕は2歳ほど年上。

自分もあと2年ほどで30歳、ということに改めて気づいてちょっと考えてしまった。

自分のこれまでの人生の軽さに、

30歳以降の人生ビジョンのなさに。

ドラッカーの本の中に、こういう一節がある。

宗教牧師さんが

「何をもって覚えられたいかね」

と、聞いてきたのに対し、答えられないでいると

「答えられると思って聞いたわけではない。でも50になっても答えれらなければ、人生無駄に過ごしたことになるよ」

と言う。

30歳の僕はこの問いに答えられるだろうか。

少なくとも今は無理だ。何者になりたいか。全くわからない。

30歳になっても今のままだと答えられない気がするし、それを覆せる自信もない。

じゃあどうすればいいかなんて、これまで何度も考えてきたし、挑戦もしてきた。

そして全敗している。

いや、全敗ではないのかもしれない。

でも僕は少なくとも自分の核が持てていない気持ちを感じている。自分に足りないものがあると感じている。

再度考える。じゃあどうするのか。

それでも何度も挑むのか。諦めるのか。

それ以前に、自分の向かっている方向でいいのか。

何かを根本から変えられたら、と思う。でも「何か」がわからない。

ただただ、柔らかい絶望感だけが、しんしん自分に降り積もっていく感じ。

30歳。

何か行動するのに、遅すぎる年齢があるなんて全く信じていないけど、それでも残されてる時間が少ない、という事実は厳然としてある。無駄を弄んで「それもいい経験」なんて言っていられる余裕はない。

考えれば考えるほど思考は暗くなる。

2010-04-30

http://anond.hatelabo.jp/20100430100445

道を歩いているそのへんのおっさんの私生活に他のみんなが興味しんしんだと思うのか?

2010-03-12

http://anond.hatelabo.jp/20100312070529

元増田です。いろいろ言い訳をしに来ました。

思いつくまま書いていったらかなり長くなってしまった…


まず指摘の大かった『女子は「ほんと男子って馬鹿よねー」って言いながら実際興味しんしん』の部分についての言い訳。これについては非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。「女性の性に対する抑圧」「処女厨となにが違うの」の指摘は、自分でも書きながら意識していた部分であり、痛いところを突かれたなと感じています。

最後の段落意図については、自分のいいたかったことは『いっそみんなで開き直りましょうよ』の前までで言い切っているので、あとは極論を言って『落ち』を付けようかな、という感じで書いた文章です。

当初ここでは、指摘されたような「男性ニッチポルノオナニー女性BLで楽しくオナニー」みたいな文章を書いていました。しかしすぐ「女性の性のはけ口としてBLを扱うべきか」「そもそも女性の性について、軽く冗談めかして極論を言うだけのバックボーンとしての知識があるか」という考えに至り、段落丸ごと全部削るかどうか悩んだ結果『男性』を『男子』、『女性』を『女子』にし、さらに女子の台詞を「ほんと男子って馬鹿よねー」という小学校の学級会を連想させるようなより冗談っぽい表現に変えました。書いた当初は「興味しんしん」で女性の性欲について多少触れたつもりだったんですが、不適切であるという指摘はもっともです。

また、表現を変えた、ではなく、逃げた、のほうがより正確かもしれません。

結果、多くの人に不快な思いをさせてしまったようで、本当に申し訳ないです。女性の性欲について踏み込むのを躊躇したあげく適当お茶にごそうとして自爆するぐらいならやめときゃよかったかもしれません。最後の段落については、ちょっとどうするか考えます。(削除するか、変更するか)(でも個人的にやっぱなんか適当な落ちは欲しいんですよね。)なお、BLに関しては「女性の性欲のはけぐちとしての部分もあるものの、男性男性らしく、女性女性らしくといった性差の抑圧を取っ払ったうえで、恋愛を含む人間同士の関係性を描くための手段としての側面が強い」と考えており、また、女性の性欲に対しての知識は恥ずかしながら「あるのは知ってるけど、どんぐらいのもんなのかは想像することしかできない。訊くのもむずかしい」程度のものです。


「この増田のような人が腐女子を叩いているんだろうと思った 」という指摘について。

BLにはほとんど聞きかじった知識しかないものの、強く興味を抱いており、たたくなんて。そんな。そこは強く「違います」と言いたい。

食わず嫌いしていた少女マンガを「すげーおもしれー!」と目を開かせてくれた『ポーの一族』でした。女性作家漫画で最高傑作だと思うのは『日出処の天子』。よしながふみ漫画はもちろん対談集も購入しており、羽海野チカ短編読みたさにコミックキューも買いました。そんでハチクロの最終巻みてちょっと後悔。男性漫画好きとしては典型的すぎるラインナップですが、それでもこれらの名作を生みだしたBLという文化について、たたくことなんて考えられません。あといちおう、最初から最後までエロいだけのBLも読んだ経験が何度かあります。あれ、比喩表現の一部とか男性向けエロ小説と共通してるから、普通に勃起するんですよね。めちゃくちゃびっくりした。すごく面白かった。

ただ「未発達な蕾」っていう表現が出てきたときには、笑っちゃいまいた。「蕾」って、女性器を花弁に例えることが前提として比喩表現だと思っていたので。結構普通にBLであるわけ?菊の蕾?普段は聞きたくても聞けないのですごく気になります。

…とまあこんな感じなので、叩くような思想は持ち合わせていないつもりです。ただ、自分自身誤解している部分もは多くあるだろうし、文章からいやな感じがにおいたってきてるところもきっともあはずなので、もしよければ簡単にでも指摘もあえるとすごくありがたいです。おれ、ふじょしにきらわれたくない。


「秘めることを悪いことだと勘違いしている。日本だけがポルノの国ではない。ポンペイ遺跡欧米ポルノショップやエグイAV等も観た方が良いと思われ。」という指摘について。秘めることは別に悪いことではないと考えています。いちおう秘めることを悪いというのではなくて、元エントリは「なかったことにしようとするのは無理筋じゃね?」という感じのニュアンスで書いたつもりでいるのですが、誤解を与えるような表現だったなら申し訳ない。本意ではないと弁解させてください。あとポンペイ遺跡についての知識はないですが、欧米えぐいやつについては、昔某マニアックAV専門店(邦洋問わず)の倉庫整理のバイトをしたことがあるので、いかに世界が広いかということについては認識しているつもりです(遠い目)。

最後に、特殊性癖(性嗜好)うんぬんについて。例に挙がっているような、他人を物理的に強く傷つける性嗜好はもちろん倫理的にアウトだと思います。ただまあ、現実に実行しないかぎりその人の人間性が否定されるわけじゃないし、想像するのは自由だと思うので「たいへんだとは思うけど、うまくおりあいつけてください。吉良吉影がかっこいいのはジョジョの中だけです」って感じでしょうか。なお、倫理判断はケースバイケースで。

http://anond.hatelabo.jp/20100311235436

女子は「ほんと男子って馬鹿よねー」って言いながら実際興味しんしん


これは女性の性に対する抑圧だと思いますけど。

女性は素直に興味しんしんであってはならないと言う、男根主義的な考えの押し付けじゃありませんか?

さらには、男性にも陽気なマッチョさを強要していますし。

女子は「世界のみんな!おらたちこんなニッチBLオナニーできるんだぜ!いいだろー」って自慢して、

男子は「ほんと女子って馬鹿よねー」って言いながらエロゲーに興味しんしん世界じゃいけないんですか?

決まりきった女らしさ男らしさを強要する、非常に差別的なエントリーだと思います。

2010-03-11

Hなのは悪いことですか?

最近の「非実在青少年」がらみの話。3次の児童ポルノについてはまたちょっと話違うので、冒頭にお断りしておきます。

例えばの話ですけど、「アイドルうんこしない」「あの子は処女」って言い張ってる人っているじゃないですか。どんなに必死に否定したって、実際のところアイドルうんこするし、大好きなあの子は彼氏セックスしてるんだけど、「そんなことない!」ってかたくなに信じてる人。本当のところが分かってないのはその人だけで、周りのひとは全部知ってる。「そんなマヌケいるわけねー」ってそれはそうなんだけど。じゃあちょっと言い換えて「アイドルうんこするべきではない」「あの子は処女であるべきだ」って言い張る人。これは結構いると思う。

何が言いたいかっていうと、基本的に今も昔も、日本ポルノの国だってこと。

世界最古の長編小説」なんて言われたりする源氏物語セックスばっかりしてるし、印象派画家に大きな影響を与えた浮世絵春画です。めぐりめぐってutamaroって言葉は今「すげえデケエちんぽ」って意味スラングになってるじゃないですか。そもそも日本語そのままで海外に通じる言葉って、エロいことばめちゃくちゃ多い。bukkake。hentai。geisyaもきっとエロいニュアンスで理解されてると思います。

日本で一番のベストセラー作家海外文学賞ももらってる村上春樹先生だって、基本的にはエロい話です。『1973年のピンボール』の設定なんか、美人双子同棲してやりまくってる主人公ってどこのボンクラアメリカ人妄想なんだよ!って感じじゃないですか。芥川賞選考委員も、龍にしろ都知事にしろみんなデビュー作がエロい話の人すげー多い。同世代で高校生ぐらいのころ山田詠美の『僕は勉強ができない』薦められて読んで、「この人すげー文章うまいなー」って感動したことある人多いと思うんだけど、あの人だってデビュー作は黒人とやりまくってる話ですよ。

おくりびと』みました?いい映画でしたね。みんな演技上手だったし。ちらっとみえた広末お腹エロかったですよね。あの映画アカデミー外国語映画賞とった滝田洋二郎監督は、日活ロマンポルノ出身で、監督デビュー作のタイトルは「痴漢女教師」。他にも日本アカデミー賞に輝いた監督のうち、かなりの数のひとが日活ロマンポルノ出身ですよ。崔洋一周防正行森田芳光井筒和幸も、エロい話からスタートしてるんですよ。

産業界を見まわしたって、例えばベータVHSの規格争いとかも決め手は「AVはどっちでみれるか」みたいなところで決着ついちゃったりするわけじゃないですか。「じゃあDVDVHSよりDVDの法がセルビデオ安いからみたいな理由で広まったんじゃないかなー」って邪推しちゃいますよね。

日本の文化エロいんですよ。そんで、日本人エロいんですよ。世界中の人も「日本人エロいやつらだ」って思ってる。最近フォーカスが行った調査だって、日本色欲部門で世界2位なんですよ。印象を基にしたアンケートとかじゃなくて、1年間にポルノに消費するお金の金額を基にしたランキングで2位ですよ。認めたくない人もいるだろうけど、現実そうなんだから仕方ない。アイドルうんこするし、大好きなあの子はセックスしてる。日本人エロい

じゃあ「アイドルうんこするべきではない」ように、「あの子は処女であるべきだ」ように、「日本人エロくないべき」?

日本にある文化の中に、倫理的に褒められたもんじゃない、おおっぴらにできない後ろめたい部分がかなりあるのは事実です。でも、それってそんなに悪いことなんでしょうか。実際、そうじゃないと思うんですよ。例にあげた映画文学はどれも素晴らしいものばかりだけど、たぶん海外じゃ商業として成立しなかったものが多数あると思います。イスラムとかキリストとか、宗教のからみで性に対するタブー感が半端ない。女性は肌みせらんなかったり、膣外射精したオナンさんは「セックスは楽しむもんじゃない」「神に対する反逆だッ」つってぶっ殺されたりしてる。

おれは日本の性に関するおおらかさを、文字通り日本の文化の土台だと思っています。今問題になってる漫画アニメだけじゃなくて、全ての土台。これを良くないものだと言って規制するのは「アイドルうんこしちゃいけない」って言ってるひととおんなじぐらい滑稽だと思う。


現状をありのままに肯定したっていいじゃないですか。いっそみんなで開き直りましょうよ。男子は「世界のみんな!おれたちこんなニッチポルノオナニーできるんだぜ!いいだろー」って自慢して、女子は「ほんと男子って馬鹿よねー」って言いながら実際興味しんしんみたいな。おれ、そんな日本がいいな。

最後に、大好きな漫画台詞引用します。

「Hなのは悪いことですか? Hだと怒られたり、笑われたり、イジメられたりするのは何故ですか?! 何故ですか… どうしてですか!!」

「皆バレるのが怖いんです 本当は 何より大事なことですっ Hなことはっ」



ブクマの指摘等を受け、蛇足(言い訳)を書きました。

http://anond.hatelabo.jp/20100312081208

2009-09-27

秋葉原探訪談

地方人間だけど、ある人が関東に住む友人を訪ねていき、その折にアキバに連れて行ってもらった。

これがメイドカフェだよ、とか案内されつつ、けっこう興味しんしんでそのあたりを歩いたらしい。

で、帰ってきて、

秋葉原って怖いぞ」

と。真顔で。

何が、ときくと、

ゲームかなにかの発売日だったのか、大勢の男がアニメ絵ポスターとかいっぱい貼られた店の前に列をなしてた。その中にはいい歳したオッサンもかなりいて・・・見てたらちょっと怖い気がした」

その光景想像したら、「怖い」っていう言い方もわからなくもないような気がして、とりあえず、

キモーッ!」

と、言っておいた。

2009-05-27

http://anond.hatelabo.jp/20090527134606

そうだよ。父親が娘の股間に興味しんしんだからって問題視するほうがおかしい。

2008-12-02

http://anond.hatelabo.jp/20081202050921

湿気の多い日とか、しょっちゅうなるこの現象。

お腹じゃなくて、あばらの辺りがしんしん痛くなる。

治し方も判らないし、あったかくして蹲っているしか無いんだけど。

肋間神経痛だと言っても誰も判ってくれないしね。

他にも似たような人が居るんだなぁと思い、ほっとした。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん