「いったい人は何か真実なものを伝達しなければならない際に、曖昧な語り方に努めるであろうか」p.72
「少量の思想を伝達するために多量の言葉を使用するのは、一般に、凡庸の印と見て間違いない。
これに対して、頭脳の卓抜さを示す印は、多量の思想を少量の言葉に収めることである。」p.74
「真理はそのままでもっとも美しく、簡潔に表現されていればいるほど、その与える感銘はいよいよ深い。」p.74
「言葉の芸術でも不要な一切の美辞麗句、無用な敷衍、表現過剰を警戒し、純粋無垢な文体や話法に努めなければならない。」p.75
「真の意味での、簡潔な文体、充実した高雅な文体は、ただ豊かな思想、内容あふれるばかりの思想から自然に生まれる。」p.105