永久機関が作れへん理由は、基本的に「エネルギー保存の法則」と「エントロピー増大の法則」っちゅう物理の大原則に関わってるんや。
まず、「エネルギー保存の法則」やけど、これはエネルギーは新しく作られへんし、なくなりもせえへんってことを言うとるんや。たとえば、電気を作るために水力発電で水を落とすと、その水が持っとった位置エネルギーが電気エネルギーに変わるわけや。やから、何かエネルギーを生み出すには必ずどっかからエネルギーを持ってこんとあかんってことやねん。
でも、永久機関って「エネルギーを外から入れんでも、ずっと動き続けるもん」を目指しとるやろ?せやから、これがエネルギー保存の法則に引っかかるねん。外からエネルギーを補給せんと、何も動かへんし、動き続けるなんて無理やっちゅうことや。
次に「エントロピー増大の法則」やけど、これがやっかいやねん。エントロピーっちゅうのは、簡単に言うたら「エネルギーの散らばり具合」や。自然界のエネルギーっちゅうのは、使えば使うほどバラバラになっていく傾向があって、これが「エントロピーが増える」っていうことなんや。
たとえば、車がガソリンで走るとき、ガソリンの中のエネルギーを使って車が動くけど、そのエネルギーは全部が全部動きに使われるわけやなくて、熱とか音とかになってバラバラに飛んでいくねん。これを元に戻してガソリンにするんは、めちゃくちゃ難しいし、実際には無理やねん。つまり、エネルギーを全部無駄なく元通りにすることができへんから、永久に動き続ける機械っちゅうのも無理やっちゅうことや。
結局、永久機関を作るっちゅうんは、物理の基本法則に反しとるから、どんなに頑張っても実現せえへんっちゅうわけやねん。残念やけど、それが現実や。