もう何年も昔の話。
でも私には才能がなかった。
女の子にも負けるレベルで、負けた自分は全練習生の眼の前で晒され、度々怒鳴られた。
毎回練習に行く1時間前にはお腹を壊して下痢をしながら通っていた。
途中で辞めた人はとことん悪口を言われていたし、周りの目も怖くて辞めたいなんて言えなかった。
8年ここに通い続けたという事実は私の自尊心を失わせ、トラウマを植え付けるには十分すぎた。
そしてとうの昔に辞めた今日でさえも、昔の夢を見て辛くて泣きながら目が覚めた。
恨んでいるが当時の指導者達はとうに引退しているか文字通り亡くなっているだろう。
行き場のない恨みだけが心の中で淀んでいく。