父が天に召されて1年、ようやく財産の整理と実家の処分が終わった。これで一親等の身内を失った52歳の独身一人息子は文字通り「天涯孤独」になったのである。
親の死後の手続きは全て私が行ったが、私が死んだ時にそれをしてくれる人はいない。それでも役所があれこれ調べ上げて、聞いた事もない遠縁に私の後始末が降り掛かり、当然そんな厄介事は拒否され、たらい回しにされた挙げ句に無縁仏になるのが関の山である。
貯金は国庫に没収され、身の回りの物はどんなに大切にしていた品でも容赦なく破棄される。ならば物より思い出を謳歌しても最期は荼毘にされて灰になるしかない。
最近は彼氏彼女は要らない、独りが最高などという価値観が蔓延しているがそれは違う!結婚して子供を授かり幸せな過程を築き、人生の終止符を見届けて貰う相手は必ず居なくてはならないのだ。
ワイを養子縁組すれば、遺産相続も葬儀も恙なく執り行いまっせ!
別に友人でもええんやない?
真面目にそう思う