2023-06-24

オフィス街を歩けば感じられるのは、人間の構築・秩序化への願望。直線により作られるビルのシルエットは直線的で、自然から遠く離れた造形だ。

これらの建築は、計画的施工されなければ作れない。計画性、論理的思考工学科学。発展してきた学問と積み上げられた技術結晶だ。

一方で、その街中を歩く自分の心は、そうした構築的な状態からほど遠く、人間関係や男女関係の悩みでいっぱいだ。それらは計画しても実現できるとは限らず、理性でコントロールできる範囲も限られる。容赦や体格、年齢、ホルモンバランスセラトニン分泌。要素を分解し、一定の調整ができたとしても、根本的に計画・構築することができない要素群。

現代の悩みは、秩序と自然、両方の能力を求められることへの戸惑いかもしれない。計画的人生を進めながら、流動的な人間関係を乗りこなすことを求められる。相反するかもしれない力の方向性を操り、両方で優れた結果を残した人が成功者とみなされる。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん