2023-04-09

男性に生まれたくなかった

私は男性に生まれたくなかった。

物心ついた時から、多かれ少なかれ、そのように思い続けている。

そして26年経った。何も解決兆しは見えない。

自分性別嫌悪感を抱くようになった具体的なきっかけは、覚えていない。

しかし、小学生のころには確実に、「男性は雑に扱っても良い存在」「女性は丁寧に扱わなければならない存在」という風潮が、私の自尊心を蝕んでいたと思う。

体育の時、なぜか男子教室の外で着替えさせられた。

更衣室は2つあるのに、男子更衣室はなかった。

修学旅行では、なぜか女子の部屋のグレードが男子の部屋よりも高かった。

なぜ、私は男性というだけで、かようにも女性よりも雑な扱いをされなければならないのか。

私は男性であるからというだけで、女性より劣等な存在なのだろうか。

男性女性価値比較したり、男性差別と女性差別の比較をしたりというのは、本稿の主題でもない。

おそらくは、男性は強い存在と見なされるからこそ、雑な扱いを受けており、女性は弱い存在と見なされるからこそ、丁寧な扱いを受けているのだろう。

私が男性として、知らず知らずに受けている恩恵の、いわば裏返しにあるものだ。

それは分かっている。分かるだけで、解決してほしかった。

私は男性に生まれたくなかった。

女性になりたいわけではない。トランスジェンダーでもない。

自己性別から離れたいと思うだけで、どこにも向かえていない。

男性らしさを感じる短髪には強い拒絶がある。おしゃれでもなく美しくもない長髪に執着している。

女性関係を持つことも、私が男性であることを否応なく痛感する。

男性関係を持つことも、私が女性ではないことを思い知らされるだけだ。

結局、自分でも自分が何が言いたいのか分からない。

どうしたいのかも分からない。

男性に生まれたくなかった。

感情は、一生つきまとうのだろうか。

  • そもそも人間に生まれたくは無かったのでは?

  • これからも葛藤しながら、辛く生きる道を選ぶか 諦めてそういうもんだと受け入れて、楽に生きるかだぞ 早めに選んだ方が良い 俺は受け入れて楽に生きてる

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