たとえばイチケイのカラスがまさにそれで、主人公がクソヤローだからそいつがクソミソにしてる人間がやってることを応援したくなる。
読者の心理を上手くハックしていると感心する。
でも大抵の創作者はこれが出来ずに、「主人公を(成長の余地を出すために)嫌な奴にする」「主人公に作者が「正論」として通したい行為をさせる」を同時にやらせてしまっている。
終盤に成長した主人公が、序盤を反省しつつ満を持して作者の推したい価値観を貫き始めるのなら良いが、序盤の成長前ゴミクズ人間に作者のやらせたいことをさせても作品がバラバラに分解してしまう。
序盤から作者の考える「正しさ」を主人公に実行させるなら、主人公は最初から成長しきっているべきだ。
編集者やディレクターなら「これマズいよね。失敗パターンだ」って気づくと思うんだが。
そういった指摘をしあって受け入れ会えるような信頼関係を構築するのを諦めているのだろうかお互いが