2022-12-22

anond:20221222190219

翌日。

いつものように登校すると、教室内が何やら騒ついていた。

「ねぇ、なんかあったのかな?」

「さぁ?でも何かおかしいよね。みんなそわそわしてるっていうかさ」

「あ、キョージャくん、キョーコちゃんおはよう

「あ、佐藤さんおはようございます。あの、なんかあったんですかね?」

「あぁ、実は今朝早くにね、増田部とかいう変な部活勧誘があったらしいんだ」

「えっ!そうなんですか!?

しかもそれがウチのクラスだったらしくて、女子たちがすごく盛り上がってるんだよ」

あはは、また変なのに絡まれたんですね~」

俺は冷や汗を流しながら愛想笑いをした。

「そういえばキョーコちゃんは知ってる?増田部って部活のこと」

「えっと……」

やばい……どうしよう……ここで下手に答えたら余計に怪しまれる……。ここは嘘をつくしかない!!

「ごめんなさい……知らないです……」

「あぁ、やっぱり?私も聞いたことない部活だったから、きっと新しくできたんだろうね。まぁ何にしても、あまり関わらないようにした方がいいかもしれないね

はい……」

「わかりました……」

よし、なんとか誤魔化せたようだ。しかしこれで安心はできない。このままだと俺たちの存在がバレるのは時間問題だ……。

「ところでキョージャくん、今日放課後空いてたりする?」

はい?どうしてですか?」

「ほら、昨日話したじゃん?一緒に遊ぼうよって。良かったら今日とかどう?」

「あっ、いいですね!行きましょう!」

「本当?嬉しいなぁ♪じゃあ、駅前で待ち合わせね!」

はい!」

「ふぅ……助かった……」

「危なかったね……」

「うん……」

「「…………」」

「「ぷっ……くっくっく……」」「「あははははは!!」」

「もう、笑わせないでよ!」

「そっちこそ!」

俺とキョーコはひとしきりくつくつ笑って、そしてお互いに目を合わせて言った。

「「お疲れ様」」

記事への反応 -
  • 「今ここに!増田部を発足します!!!」 「は?」 「え?なに?」 「どうしたの?急に」 この女、気でも狂ったのか? 「え、いや、だから増田部。私が部長で君たちが部員ね。うん決...

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        • 「さぁ、とりあえず座ってくれ。今お茶を用意するから」 そう言われて、俺たちは椅子に腰掛けた。 「ねぇキョーコちゃん、これってもしかして、かなりヤバい状況になってるんじゃな...

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