翌日。
「ねぇ、なんかあったのかな?」
「さぁ?でも何かおかしいよね。みんなそわそわしてるっていうかさ」
「あ、佐藤さんおはようございます。あの、なんかあったんですかね?」
「あぁ、実は今朝早くにね、増田部とかいう変な部活の勧誘があったらしいんだ」
「えっ!そうなんですか!?」
「しかもそれがウチのクラスだったらしくて、女子たちがすごく盛り上がってるんだよ」
俺は冷や汗を流しながら愛想笑いをした。
「そういえばキョーコちゃんは知ってる?増田部って部活のこと」
「えっと……」
やばい……どうしよう……ここで下手に答えたら余計に怪しまれる……。ここは嘘をつくしかない!!
「ごめんなさい……知らないです……」
「あぁ、やっぱり?私も聞いたことない部活だったから、きっと新しくできたんだろうね。まぁ何にしても、あまり関わらないようにした方がいいかもしれないね」
「はい……」
「わかりました……」
よし、なんとか誤魔化せたようだ。しかしこれで安心はできない。このままだと俺たちの存在がバレるのは時間の問題だ……。
「はい?どうしてですか?」
「ほら、昨日話したじゃん?一緒に遊ぼうよって。良かったら今日とかどう?」
「あっ、いいですね!行きましょう!」
「本当?嬉しいなぁ♪じゃあ、駅前で待ち合わせね!」
「はい!」
「ふぅ……助かった……」
「危なかったね……」
「うん……」
「「…………」」
「「ぷっ……くっくっく……」」「「あははははは!!」」
「もう、笑わせないでよ!」
「そっちこそ!」
俺とキョーコはひとしきりくつくつ笑って、そしてお互いに目を合わせて言った。
「「お疲れ様」」
「今ここに!増田部を発足します!!!」 「は?」 「え?なに?」 「どうしたの?急に」 この女、気でも狂ったのか? 「え、いや、だから増田部。私が部長で君たちが部員ね。うん決...
翌日。 いつものように登校すると、教室内が何やら騒ついていた。 「ねぇ、なんかあったのかな?」 「さぁ?でも何かおかしいよね。みんなそわそわしてるっていうかさ」 「あ、キョ...
放課後になったので、俺たちは早速校門へと向かった。そこにはすでに佐藤さんの姿が。 「佐藤さんこんにちわ〜」 「やぁ2人とも、わざわざ来てもらって悪いね」 「いえ、全然大丈夫...
「さぁ、とりあえず座ってくれ。今お茶を用意するから」 そう言われて、俺たちは椅子に腰掛けた。 「ねぇキョーコちゃん、これってもしかして、かなりヤバい状況になってるんじゃな...