2022-12-22

家賃上昇が急減速、来年市場落ち着き示す公算も-FRB指数

通常生じる時間差を伴わずに米住宅賃貸市場の変化を捉えること目指す新たな指数によると、米住宅市場の落ち着きが来年公式インフレ統計で示される見込みだ。

  クリーブランド連銀と労働省労働統計局(BLS)の研究者最近入居した借り手の賃貸契約だけに基づく指数を開発し、全ての借り手の家賃平均に関する指数比較した。

  今月の論文によると、新しい入居者の指数は現時点で、ピーク時の12前後の上昇から急減速している。この指数労働統計局の消費者物価指数(CPI)を構成する住宅指数を約1年、先行する傾向があることも分かった。一方、全ての借り手に関する指数では約1四半期の時間差だった。

  公式インフレ統計では住宅状況把握の仕組みが原因で、市場実態数字に表れるまでに長期のタイムラグが生じることが多い。このため米金融当局者などはCPIで最大の構成要素となる住居費について、ある程度推測せざるを得ない。

  アプリシタス・エコノミクスのジョセフ・ポリタノ氏はこの新指数は現時点で「単独で最も重要な新しいインフレ指標かもしれない」と指摘した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-20/RN7HHGT1UM0W01

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