自分達を加害してくる存在に対しての私怨から始まり、社会に蔓延る邪悪に世間の注目を集め、そこから国が議論するような社会問題にまで発展させる。
時に社会的な影響を考慮しながら巧妙に立ち回り、不屈の意思で戦い抜く。
──仁藤氏批判から政治家や弁護士を巻き込んで補助金不正受給疑惑の問題にまで話を発展させた暇空氏は、安倍元総理を射殺して統一教会の闇に光を当てた山上の小規模版と言っては良いのではないか?
いや、山上は多くの公益をもたらしたが、しかし法治国家に生きる我々としては「殺人という犯罪行為に手を染めてしまった」という彼唯一の欠点に目をつむることはできない。
しかしその点に関して、暇空氏はなんら罪を犯すような真似はしていない。
これはもう山上よりも上位の”綺麗な山上”と言っても良いだろう。
……いや、ごめん。
やっぱりcolabo側の名誉棄損の訴えに関しては部分的に敗訴する可能性が高そうだし、”暴力を行使しない山上”くらいに格下げさせて。