ビタミンB12欠乏症による 貧血は徐々に発生し、体はある程度その状態に適応できます。そのため、貧血は重度でも症状が軽い場合があります。
蒼白
筋力低下
重度の貧血では、息切れ、めまい、心拍数の増加が生じます。ときに、脾臓や肝臓が腫大することもあります。
内因子不足による悪性貧血のある若い成人は、胃がんや他の消化管のがんを発症しやすくなります。
神経に損傷のある人では、腕と比べて脚により早くより高頻度に影響が出ます。手足にチクチクした感覚が生じたり、脚、足、手の感覚が失われたりします。腕や脚に力が入らなくなることがあります。自分の腕や脚がどこにあるか(位置覚)が分かりにくくなったり、振動を感じられない場合もあります。軽度から中等度の筋力低下が起こり、反射が消失することがあります。歩行が困難になります。
錯乱、易怒性、軽い抑うつが生じる場合もあります。ビタミンB12欠乏症が進行すると、せん妄、パラノイア(他人に危害を加えられると思い込む)、および認知症などの精神機能障害に至ることがあります。
ビタミンB12欠乏症は、潜在的に深刻で不可逆的な障害を脳と神経にもたらしうる。ビタミンB12欠乏症は、躁病や精神病、疲労、記憶障害、神経過敏、抑うつ、運動失調及び人格変化の症...