小学生の時から高校卒業の頃まで、こづかいとは別枠で「本代」というこづかいもあった。
通常のこづかいは周りより少ない水準だったが、本代は通常のこづかいより枠が大きい。小学生の時は毎月1,000円の「本代」をもらっていた。
本代を受給するには条件がある。
先月の本代を漫画含む書籍・雑誌に利用したレシートと、余った場合はその金銭を母に提示することだ。これをクリアすれば、また、本代がもらえる。中古書店で買ったものでもいいし、書籍名は伝える必要はない。
増田を見るようなやつには羨ましがられるだろうし、俺も本代をもらい始めて2,3年後には本代から足が出るのは普通のことになっていた。
母には色々と嫌な思いをさせられたが、本代はけだし名案であり、この一点については尊敬している。
漫画も雑誌も可とするのが特に良かった。どうせ、漫画読むやつは飽き足りなくなって漫画ではない本も読む。
この制度のおかげで毎月「金を使うために本屋に行き品定めする」という習慣が身につき、今も積読の山の中で生活している。自分の子供にも本代制度を適用することが楽しみだ。