物語という安寧な仮想空間から抜け出し、現実で着実な歩みを進めるために、そういう物語を読みたい。
あえて現実という過酷を選択できるように、そういう物語を読みたい。
もっと正確に言うなら、「アルティメットな物語」が読みたいのだ。
この物語を読んだら、もう他の物語を読む必要が無いというレベルのアルティメットな物語を。
最高に面白いかどうかではなく、物語というものを二度と欲することが無くなる、という意味でアルティメットな物語を読みたい。
それが例えば、現実の過酷を受け入れる物語でもいいということだ。
そのような物語がこの世の中に存在するなら、今すぐに入手して見て読んで、物語の世界からいち早く卒業したい。
そうして物語の世界から卒業したら、繰り返しになるが、今度こそ社会でしっかり生きていこうと思う。
つまり、例えば仕事とか家庭とか下らない物事に、物語の織り成す幻想に逃げずにちきんと向き合いたい。
お前の人生
物語を捨てるために読む物語という概念が良いね。深い。