俺は顔がブサイクで髪が縮れてて運動音痴で頭が悪いっていう三重苦でよく同級生から馬鹿にされてて、学校では底辺のような扱いを受けていた。
何よりもキツかったのが、小学生からの同級生の一部からもそういう仕打ちを受けた事が堪えた。
小学生の頃からの同級生が俺に聞こえるように「アイツ父親か母親誰似なの?」「頭は親父で顔は母親」「じゃあアイツの親超キモいじゃん」「おまえひでー」という侮蔑と嘲笑を聞いたときの怒りと悲しみと動悸が今でも忘れられない。
あれから14年経って、あの時の嫌な記憶も薄れかけてた所、今朝、あの連中が出てきた夢を見た。
夢の俺は、現実の俺とは見違える饒舌さで「波風を立てたくなかったし、大事にして親同士付き合いがあるお前らの親まで巻き込みたくなかったから我慢してたが、お前らのことは多分これから先、一生許せないと思う」と言った。夢の中での彼らは一人を除いてシュンとしていた。
そして夢から覚めて、今の光景が夢だと気づいた瞬間、14年前の嫌な気分が鮮明に思い出されて、倦怠感に包まれたような最悪な気分になった。飯も味がしないし、気分もうわの空だし、胸がつまる様な感覚で、足元がフワフワする。
俺は彼らから受けた仕打ちを「いじめ」だと認識すると、もう立ち上がれない気がしたので、ずっと「度を越したいじり」と解釈するようにしていたが、今思えばあれはイジメだったんじゃないだろうか。
みんなこういう気分からどうやって立ち直ってるんだろう。