私はよくアニメキャラの声を合成した音MADと呼ばれているものを聴いている。
最初は単純に映像や音声が面白かったりして聞いていたのだが、繰り返し聞いている今は別の愉悦も感じている。
私はあまり音楽を聴いていない、それどころか少し恨んですらいるのだが、その私にとってMAD音楽はある意味で少し憂さ晴らしをしてくれる。
MAD音楽も音楽じゃないかということを思うかもしれないが、もちろんその域にまで達しているようなものもあるのかもしれないが
私が聞いているのは、ほとんど音楽や声優を馬鹿にしているようなものだ。
作成者がそう思っている、または思いながら作っているか、聞いている側がその思うかは分からないが、事実としてあるのは、もともとある音楽に合成、
つぎはぎのしかも、歌とは当然関係ないアクションシーンでの声だったり、どこの声かもわからないところから取ってきたものを張り付けている。
はっきり言うと侮辱でしかないと私は思うが、つまりそこに愉悦がある。
しかし、逆にまた私はちっぽけだなと思う。
私はこういった音MADを作ることはできない。
作ろうと努力することもないだろう。
私はそれを理解することはできないのだ。