1987~1989年のテレビゲームで流行っていたジャンルの1つに「探偵ゲーム」があった。ポートピア連続殺人事件、ファミコン探偵俱楽部、さんまの名探偵あたりが代表作だ。
で、それだけなら別になんてことはないのだが、当時、この探偵ゲームが原因となった「いじめ」が存在していたのだ。
いじめの要素はいたって単純で、これらの探偵ゲームの犯人と同じ名前を持つ人を「お前も人殺し~!!」とからかっていじめるというものだ。
で、嫌がって反抗してきたらそれを理由にみんなで集まって暴行する。
ポートピアの犯人だった「ヤス」または「真野」、ファミコン探偵俱楽部1の「神田」、ファミコン探偵俱楽部2の「日比野」(またはその旧姓である「内田」「浦部」)などがターゲットとなった。
もちろん、いじめるにあたって、ターゲットが弱そうか強そうかは見極めていた。強い奴だったり、地域の有力者の子どもである場合はターゲットからあらかじめ除外していた。
今はゲームやドラマの犯人と同じ名前だからと言っていじめが起きることはないが、1980年代後半といういじめが社会問題になっていた頃は、こういう所からもいじめは起きていたのだ。