2021-04-25

情熱は枯れる

学生時代ゲーム作りに情熱を燃やしていた。

作品を公開したらちょっと有名になり、いくつかのゲーム企業からウチに来ないかオファーも貰った。


でも結局それらは全部断って、全然関係のない業界に俺は就職した。

俺が作りたいのは「自分作品」であって、自分の作りたいものと異なるゲーム仕事で作るのは耐え難いと思ったからだ。

今なら起業して作るという選択肢もあるかもしれないが、当時はちょっとそれは考えられなかった。

から俺は、ゲーム作りは今後も趣味として続けることにして、仕事余暇時間重視で選んだ。


そして20年近くが過ぎた。

働きながらも10年以上はゲーム作りに情熱を燃やしていたが、様々なことに忙殺されて、今やその情熱は枯れ果てた。

他に大した趣味もなかった俺は、ただの無趣味人間になってしまった。


ふと、あの時オファーを断っていなかったらどういう人生になっただろうかと思うことはある。

仕事に対して情熱は注げただろうか。

その情熱はいつまで維持できただろうか。


もはや夢見る歳ではなく、自分選択に後悔もしていないが、

キラキラした新卒の人たちを見て、なんとなくそんなことを考えた。

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