最初のきっかけははっきり覚えていないのだけど、多分小学校の給食でマスクをして配膳をしている同級生に勝手にドキドキしていた。
マスクが好きなのではなく、マスクなどで顔の一部が隠れて目だけ見えている状態みたいなのがとても好きだった。昔は顔を全部見せないのがとても珍しかったので、滅多に見られないその姿が好きで好きで欲情していた。
なんてことを誰に言えるわけもなく大人になって、コロナになる前は顔を隠して動画を配信している人たちを次々と眺めていた。毎晩毎晩。スクショも沢山撮った。
インフルエンザや花粉症のシーズンは外を歩くのがちょっと楽しみだった。
ところが去年からコロナである。猫も杓子も右も左も老いも若きもみんなみんなマスクをしている。死ぬかと思った。どこを見ても興奮が止まない。
と思ったのであるが、年末年始忙しかったり身内に不幸があったりなんか色々ドタバタしてるうち、先月あたりからマスク顔を見ても何とも思わなくなってしまった。特段気にするものでもないし、今や町に出ればあるいはテレビでも見放題である。
単に性欲が減衰してしまったのかそれとも過剰摂取によって段々刺激になれてしまったのか。コロナのおかげで性癖が直った、のかも知れない。